31話 ページ34
昨日のことを掘り返す様なことを聞くとは思って無かった彼は驚いた顔をする。息を呑む音だけが、意外にはっきりと耳に届いた。それから少し考える素振りをしてから彼は答えてくれた。
「悪かったって……」
『え』
「人違いだった。なのに、あんな風に追い立てて悪かったって言ってた」
『そう……ですか……』
嘘だ……本当は彼も気づいているはずなのに……言わないでくれたんだ……
「それと、今度お詫びをしたいから気が向いたら店に来て欲しいって言ってたぞ」
『！(本当……叶わないな……謙さんには)』
多分謙さんは
私が聞くのも見越して……
少しだけ心の中が軽くなる気がした。まだ待ってくれるその事実に嬉しくなって笑みが少し溢れる。
『ありがとう東雲君……しばらくは難しいと思うけどいつか必ず行くと伝えてもらってもいい……？』
「わかった伝えとく」
『お願いします。あと、ありがとう』
本当に伝えてくれて……何も聞かないでくれて……と内心でお礼を言う。それからしばらく休憩時間の様にお互いに整理や落ち着くように黙ってしまってると
「お前いつも朝はここに来てんのか」
と東雲くんが聞いてくる。そういえば私のことを探しにここ……いつも練習に使っている多目的室まで来てくれたのだった。今更気づいた。
『空いてる時は、後は気分で。落ち着きたいなとか思う時はよく人が少ない所に行くかな』
「だから、いつも昼休みとかで見かけないのか」
『え、もしかして何回か私のこと探してた…？』
「まあ、時間空いてんならダンスの練習とかでもするかなとか思って見ただけだ。そこまでの用ってわけじゃねよ」
それならいいのだけど……もし何かあったんならそれは申し訳ないなと思ってしまう。
「まあそう言うことだ。そろそろ時間だ教室戻るぞA」
『あ、うん』
二人で立ち上がるなりそのまま多目的室を後にした。なんだか今日一日は頑張っていけるそんな気がする。いつもより心の中がすっきりした状態で少し前向きになりがら、この後の学校生活を乗り切って行ったのだった
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クロウサ(プロフ) - は〜い(。・_・。)ノ (1月11日 19時) (
レス) id: 004a3e734e (このIDを非表示/違反報告)
彼岸(プロフ) - 遅くなってすみません！！続きは書きます！今日中に2話公開する予定なので少しだけお持ちください！ (1月11日 19時) (レス) id: e50e6542f9 (このIDを非表示/違反報告)
クロウサ(プロフ) - この小説の続きは、書かないんですか？ (1月9日 0時) (レス) id: 004a3e734e (このIDを非表示/違反報告)
彼岸(プロフ) - クロウサさん» すみません！個人的にハニーレモンソーダを読んだことがないのでまず読んでから書けるかどうか検討したいと思います！ (12月9日 15時) (レス) id: 3813a82284 (このIDを非表示/違反報告)
クロウサ(プロフ) - それじゃあハニーレモンソーダの小説を書いて下さい。羽花の成り変わりで、原作沿いの三浦君落ちで。出来ますか？ (11月29日 22時) (レス) id: 004a3e734e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：彼岸 | 作成日時：2022年3月2日 17時
