29話 ページ32
Aside
次の日……
昨日は勝手に帰ってしまって、東雲君には申し訳なさがある。それに見苦しいものまで見せてしまったから余計に申し訳ない。
あの事……謙さんは言ったのかな。もしそうなら余計に会いづらい……
『(これからどうすればいいんだろう……)』
クラス一緒だし、ダンスだってやらなくちゃいけない。もう避けようもない状況にため息が出る。それから何回目かわからないため息を吐いていると
「こんなとこに居たのかよ」
『！？し、東雲君…！』
後ろの方から扉に寄り掛かりながら立っている彼がいた。まさかここに来るなん想像もしていなかった私はつい彼の姿を見るなり大声を出してしまう。ここにいる事や昨日の事について、聞きたい事や言いたい事があった……はずなのに。目の前にいる彼を見てしまうと言いたい事や話したい事が出て来なくなってしまった。
私いつもどんな風に話していたっけ……何か話さないと……この空気をなんとかしないと……でも……
私なんかの話を聞いてくれるかなんて……
「A」
『は、はい』
考え事をしているといつの間にか正面に来ていた彼は私の名前を呼ぶ。それに釣られるように東雲君を見ると急に頭に小さな衝撃が走った。
『っ！え、あ、い、今のって』
「デコピンだ」
『な、なんで……』
「昨日俺の事さん付けしただろう。その罰な」
『……は、さん付け？』
立て続けに起きる予想外の出来事に頭が追いついてくれない。少し冷静になって整理しよう。
１＿＿彼が現れる
２＿＿近づいて名前呼ばれる
３＿＿デコピンされる
４＿＿理由さん付けしたから
『(いや、意味がわからない。昨日いつさん付けした。それにその罰にデコピンされるとか誰が想像できると思う)』
と内心で悪態をつき落ち着き始めると彼は荷物を置きながら隣の席に腰を下ろした。
「お前もう忘れたのかよ。初めて杏と冬弥と会った日に言ったろう。
『あ……言ってた……』
「だからだ。わかったな」
『う、うん……』
「……まあ、あとは昨日の腹いせだな」
「昨日」という言葉を聞いた瞬間自分でもわかる程体が強張るのがわかった。もしかして本当に彼は聞いてしまったのだろうかと、一瞬頭によぎる。手を強く握ってから動揺しているのがバレない様にきく
『……昨日どうだった』
「……最悪だったな」
.
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クロウサ(プロフ) - は〜い(。・_・。)ノ (1月11日 19時) (
レス) id: 004a3e734e (このIDを非表示/違反報告)
彼岸(プロフ) - 遅くなってすみません！！続きは書きます！今日中に2話公開する予定なので少しだけお持ちください！ (1月11日 19時) (レス) id: e50e6542f9 (このIDを非表示/違反報告)
クロウサ(プロフ) - この小説の続きは、書かないんですか？ (1月9日 0時) (レス) id: 004a3e734e (このIDを非表示/違反報告)
彼岸(プロフ) - クロウサさん» すみません！個人的にハニーレモンソーダを読んだことがないのでまず読んでから書けるかどうか検討したいと思います！ (12月9日 15時) (レス) id: 3813a82284 (このIDを非表示/違反報告)
クロウサ(プロフ) - それじゃあハニーレモンソーダの小説を書いて下さい。羽花の成り変わりで、原作沿いの三浦君落ちで。出来ますか？ (11月29日 22時) (レス) id: 004a3e734e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：彼岸 | 作成日時：2022年3月2日 17時
