A級ソロは天才 4

178話 ページ36

「……そうだな…」

出水も迷うよね…でも、ごめんね

『あいなちゃん』

「？」

『もし魔法使いになりたいなら今来てる“怪物”と戦うって言う大変な使命がついてくるの』

「！あ，あのかいぶつと…」

『うん…それでもなりたいと思う？』

「………うん…なりたい！おねえちゃんやおにいちゃんみたいになりたい！」

あいなちゃんはしっかり私の目を見て答えた純粋でしっかりとした目で

『そっか…じゃあお姉ちゃんからは言う事ないかな。がんばってこっちまでおいで』

「そうだな。けどなあいな、なるとしても“もう”少し大きくなってからだな。でも、俺みたいになるのは大変だぞ〜」

「それでもなる！！」

「なら大丈夫だろう！何年後かにボーダーに入るの期待してるな」

「うん！」

そう言ってあいなちゃんが笑った時に軽く撫でてあげていた

「もしかしたら将来有望かもな」

『そうだね…』

「？ 夕華？」

『さてじゃああいなちゃん行こうか」

「うん！」

『2人共気をつけて…これからが正念場だよ』

「「！…わかった」」

『ﾌｯ それじゃあ、あいなちゃんを送ってからすぐ向かうね』

と言って避難所まで走り出した。それから比較的安全な地区に行き少しの間人混みの中であいなちゃんのお母さんを探していると

「あ！おかあさん！！」

「あいな！！」

私はあいなちゃんを下ろすとすぐにお母さんの元に向かって駆け寄って行った。お母さんはそんなあいなちゃんをしっかりと抱きしめていた。その姿を見て

『(………少し羨ましいかな…)』

と思ってしまった

「ボーダーの方ですよね。ありがとうございました！」

『いえ、これも私の仕事ですから……あのこんな緊急時で大変だと思いますが、お母さん、できればあなたの大切なお子さんの手を離さないであげてください』

「！…はい。本当にありがとうございます」

「Aおねえちゃん！」

『うん？』

「助けてくれてありがとう！ぜったい“まほうつかい”になる！！」

『うん…待ってるよ。がんばってこっちまでおいで！』

「うん！！」

『それじゃあ』

そう言って屋根をつたって激化しているであろう場所へと向かった

『忍田さん！今どうなってますか！』

〈Aか…人型が現れた。玉狛第一、風間隊に先程東隊員も攻撃を受けていたが、その時5人がベイルアウトした〉

『5人ですね…』

まだそこまでやられてはないか…


　

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