A級ソロは天才 4

168話 ページ25

一口お茶を飲み少し間を開けた後

『……そうですね』

カップを置き迅さんの方を向いて

『迅さんには一度話しましたが、私が見える未来は迅さんのとは違って確定の未来いや、違いましたね。最も“高い確率”になる未来です』

「そうだね」

『そして私が未来を見れるのは何か大変な事が起きる時ぐらいです。それ以外は何も未来を知る事はできません』

「覚えてるよ。でもいきなりなんでその話をしたんだ」

『…ﾊｧｰ つまり私に未来の事を聞こうとしても無駄って事ですよ。私が見える未来はあまり頼りにならないし、それにもしそれを知った事でこの現状が変わるかもしれないそんなリスクを払ってでも知りたいんですか』

「！……そこまで言うならやめとくよ。最悪な方に近くなるんならね」

『その方が賢明です。こちらからも少しいいですか？』

「ん？いいよ」

『大体誰に声かけたんですか？』

そう聞くと迅さんは答えてくれた。それが思ったよりも大勢の人に声をかけていて話を聞いた後にこれは疲れが溜まって当然だなと思った

『迅さん今日はここで休んで行ってください』

「……A俺泊まるとは言ってないよね」

『そんな疲れきった顔をした人を放って置くほど冷たくはないですよ』

「！……わかったよ…今日は泊まらせてもらうな」

『潔くてよろしいです』

あれからちょっとした世間話をして時間を潰しお風呂に入りまたのんびりし始めた

「こんなにゆっくり過ごすの久しぶりだな…」

『そうですよね〜迅さんバタバタしてましたもんね。まあ流石の私も今日は疲れました』

「おっ珍しいなーAがへばるなんて」

『へばってません。疲れただけですよー』

「まあお前今日大変だったもんな。〈悲衰〉のこと教えてそれでハッキングを防ぐ。ハードな1日になったわけだ」

『あーもう聞きたくなーい』

と言いながらわざとらしく声を出す

「お前な…」

ちょっと呆れたような感じで見られるけど気にしない

『いいじゃないですかーあんまさっきの事思い出したくないので』

「なんか合ったのか」

『師匠のアホさを思い出して死にそうなんです』

「今回はどんな事を頼まれたんだ？」

『頼まれてはないですよ。ただ、死にかけた挙げ句私が師匠の名前を呼んだ事を喜んで今回の犯人にお礼言いたいとか…本当にあの頭はどうにかしたほうがいい気がします』

「あー……なんかおつかれ」

これ以上はその事には触れないでくれた。それから寝る準備をしに布団を取りに行った

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