24話 ページ26
『待って、なんで私の名前知ってるの？』
ふと疑問に思ったことを聞いてみる。私自己紹介してないよね？
「……今は詳しく話している時間はねえ。さあ、お前から先に行きな！」
『え？う、うん………』
なんかはぐらかされたけど……でも先に行かせてくれるってなかなかの紳士だよ。フードの人。
取り敢えず恐怖心を閉じ込めて飛び降りてみる。なんか石レンガのところを四足歩行で進む。
そして、脆そうな石レンガを強く押してみたら水路に繋がっていた。
かなり高いところに出ちゃったみたいだなぁ。怪我しないと良いけど…
後ろにフードの人もいるから急がなきゃ。そう焦ったのが駄目だった。
『…へ？』
思いっきりバランスを崩して落ちてしまった。ドスッという音がかなり響く。
『〜っ！い、痛い…………』
「おい、大丈夫か！」
後ろを見るとフードの人はスルッと降りてきていてどこにも怪我は無さそうだ。
『えーっと…足挫いちゃったみたい………』
「オレが後ろにいて急かせたんだろ？ごめんな。」
『いや、今のは私の不注意だったから……取り敢えず手貸してほしいな。』
と言えば、フードの人は納得してないような顔をしつつも手を引っ張りあげてくれる。よし、これで大丈夫かな。
『ありがと。』
「…おう。」
ちょっと気まずいな。何か会話………
「水路に繋がってたんだな。どこかに出口があるはずだ。背後はオレに任せて先に行ってくれ。」
『わかった。でもちょっと待ってね、』
そう言って私はしゃがんで荷物から薬草と布を取り出す。少しの応急手当として挫いてしまった左足に薬草をつけてその上に布でギュッと縛る。
『…うん。これで大丈夫かな。よし、行こう。』
「…そうだな。」
取り敢えず私たちは松明を片手に進んだ。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 5人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
フリーデン(プロフ) - 氷花さん» コメントありがとうございます！モチベーションアップして更新頑張りますね！ (2022年8月5日 10時) (
レス) id: ee72ff3041 (このIDを非表示/違反報告)
氷花(プロフ) - こんにちは、とても面白いです。これからも更新頑張ってください。 (2022年8月5日 7時) (レス) id: 724789ecd5 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：フリーデン | 作者ホームページ：
作成日時：2022年7月14日 6時
