一晩中 ページ47
そのままリョウスケの手を引いて、
自分の家が如く屋敷に戻った
リョウスケは一言も話さない
無言で頭を撫でれば、吃驚したのか顔を上げる
目にかかる前髪をまた避け、両手で顔を此方に向けた
『今さら何?貴方は貴方でしょう』
リョウスケ「……人間は気味悪がるだろ」
『その辺の人と一緒にされるのは心外だなぁ』
リョウスケ「……」
『ねぇ、リョウスケ。
貴方は人間を襲うオオカミ男なの?』
リョウスケ「違う!」
『なら何も恐れることは無い。』
リョウスケ「……!!」
彼の頬に涙が伝う
肩に感じる彼の温もり
嗚咽を漏らした彼を抱き締めることしか出来なかった
リョウスケ「ごめん」
暫く経てば、リョウスケは謝って離れた
でも、その表情は曇りひとつ無い清々しいものだった
元気になってくれて良かった
『リョウスケ、今日ねダンス習ったの。舞踏会で踊ったりするんだって。踊ってみない?』
リョウスケの屋敷は西洋風だから大広間があって。
たまたまあったレコードを流して、私たちは一晩中踊った
ずっとこの時間が続けばいいのに__
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ほのか(プロフ) - .さん» ご指摘ありがとうございます。訂正します。 (2020年10月20日 19時) (レス) id: 3c949a7734 (このIDを非表示/違反報告)
. - スペル、違ってません??「ryousuke」ではなく、「ryosuke」ですよ??公式でもこれですし。 (2020年10月20日 16時) (レス) id: 8938ef0b4a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:いちご | 作成日時:2020年10月20日 0時