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『……ごめんね。私、Aの友達やめていい?』

『っそんな! ……どう、して……』

『だって』


―Aを見たその目は、酷く冷たくて、残酷で、……それはAの知っている彼女の目ではなかった。―


『っ好きで友達やってたわけじゃないもの! やめるのも同じことでしょ、だから』


―だから。その言葉の続きはなくて、Aがその場に座り込んだ時には、もう彼女は立ち去っていた。―






「収穫?」


怪訝そうにそう尋ねてくる宮前くんに、ふふんと鼻息を荒くして私は言った。


「そうよ、収穫。それもでっかいの」

「へえそうなんですか」

「ちょ、ちょ! 何でよ、ここは『どんな収穫だったんですか?』……とか、相手の話を聞いて――」

「何で俺が室橋さんの話に付き合わなきゃならないんですか」

「宮前くん酷い」


だから早めにその敬語やめてよ。より冷たく感じるんだって。いっそタメ口で遠慮なく罵ってくれたほうが逆にいい!

とにかく! 私は机を叩く。


「収穫は収穫だったんだから、私は前野くんとその、遊園地に行ったことも後悔してなくて――」

「あっAさーん! 丁度良かった、これこの間の写真ですよ」


はいっ、と何時の間にか現れた前野くんに封筒を渡される。

ああどうも、と受け取って、それから数秒してからようやく疑問が出てきた。


「……うん?」

「どうかしました?」

「いや、何で写真くれたのとか、あといつからいたのとか色々疑問はあるんだけど……」

「あははーっ大丈夫ですよ! あっ宮前くん! そういえば二人って隣の席だったね!!」


チッ、と宮前くんが小さく舌打ちする。こらいけないよ。いくら前野くんのことが大っ嫌いだとしてもそれはいけないよ。

そんなことは知らない前野くん、座っている宮前くんの机を上から覗き込む。


「何の仕事してるの? 宮前くん」

「……前野さんには関係ないのでどうか自分の仕事に戻ってください」

「えー、つれないなあ。なんだったら、この僕がお手伝いしてあげたっていいんだよ!」

「いえ結構です、本当にいらないので帰ってください」



*

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設定タグ:月刊少女野崎くん , 宮前剣 , 編集部   
作品ジャンル:アニメ
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スマトラ島のラフレシア(プロフ) - 怒らないで委員会会長mAKAさん» 私なんぞが剣さんなんて恐れ多いです……!位置的にはパラスコ星人くらいで充分ですよ。……前野さんに投げたら逆に喜ばれちゃうので、ダメージは与えられそうにないですね……。 (2016年3月18日 21時) (レス) id: db820b405d (このIDを非表示/違反報告)
怒らないで委員会会長mAKA(プロフ) - スマトラ島のラフレシアさん» レスありがとうございます!!いや、なんというか作者様って野崎くんにとっての宮前さんみたいな感じなんだなーとしみじみ思ってます。あ、タヌキ拾ってくれてありがとうございました。前野にでも投げときましょう。← (2016年3月18日 18時) (レス) id: bd598a3311 (このIDを非表示/違反報告)
スマトラ島のラフレシア(プロフ) - お久しぶりですー!!と、とりあえずタヌキは私がキャッチしておきました(使命感)。小田先生、気付いて頂けたようで嬉しいです!よかった!マイペースですが、よいものをお届けできるよう精進して参ります!! (2016年3月11日 18時) (レス) id: db820b405d (このIDを非表示/違反報告)
怒らないで委員会会長mAKA(プロフ) - 新作…!!あ、もう目からタヌキが。内容も流石です!!前作のキャラ(小田先生)もからめてきてて最高です!!ゆっくり頑張ってください!! (2016年3月11日 1時) (レス) id: bd598a3311 (このIDを非表示/違反報告)
スマトラ島のラフレシア - 浪越りいさん» 大変お待たせ致しました……!!すみません。ありがとうございます。私も大好きです。あんまり縛らずに自由且つのんびり進めますので、よろしくお願いしますー! (2016年1月24日 18時) (レス) id: db820b405d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:スマトラ島のラフレシア | 作成日時:2016年1月23日 18時

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