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その日の夕食は大層賑やかなものになった。
食堂の机の上には料理の載った皿が多く並び、誰が持ってきたのか酒瓶もいくつか並んでいる。
歓迎会だそうだ。
食事を始めてからはものの数分でシャオロンが酔っ払い、コネシマの大音量の笑い声が響いた。
ロボロの前の皿はほとんど空になり、しんぺい神の前には空いた酒瓶が並ぶ。
「Aちゃん飲んでるー？一緒に飲もうやぁ」
「うわ、逃げろA！妖怪女たらしやー！」
『失礼します』
「あっ、げどちゃんと兄さんの間とかズルい！一番の安全地帯やん！」
「まあ当然だよね」
「せやな」
「だいせんせーきもーい」
「シャオロン酔うの早っ。ちょお大丈夫？」
「大丈夫とか言いつつ食うなやロボロ」
「これも美味しいですよ」
「エーミールまで…ええ、俺がシャオロンの相手すんの？」
「オスマンならできるで！あと任したわ！」
「ほらAもっと食いな。自分の歓迎会やで？」
『十分いただいてます。ゾムさんお先にどうぞ』
「あははは、皆楽しそうやねー」
「ぺ神もな」
カオスとしか言いようがない状況で、Aは様々な方向から飛んでくる声に答えつつ、ゾムから差し出された皿を上手くかわして食事を摂る。
そんな彼女を遠目に眺めながら、グルッペンとトントンは静かに会話をしていた。
「初日はどうだった？トン氏よ」
「そういうの普通本人に聞かん？…まあでもやっぱ優秀やわ。できればこのままこっちに欲しいくらい」
「誰がやるか」
すぐさま拒否されたことにトントンは思わず苦笑いを浮かべる。
そして再び彼女に視線を移した。
「仕事熱心やねあの子。書類の手伝いしながら自分なりに情報まとめとったで。いろいろ質問も受けたし」
「ほう？初日からそんなことしてたのか」
「誰かさんがためとったせいで書類山積みだったもんでなぁ。哀れに思ってくれたんか自分から申し出てくれたわ」
一瞬で堕天したトントンに原因の一因であるグルッペンはすぐに視線を逸らす。
口笛でも吹き出しそうな態度にトントンはため息を吐いた。
「ちゃんと総統秘書やれるようにって勉強するみたいやな。ほんまこいつらにも見習ってほしいわ」
「…そうか」
そう呟いたグルッペンの顔はわずかに微笑みを浮かべている。
その目には今日総統秘書という職についたばかりのAが相変わらずゾムの食事を退ける姿が映っていた。
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はろ - 初コメ失礼します。今日初めてこの小説を見つけ一気に読んでしまいました。素敵な作品をありがとうございます！ (2019年5月10日 23時) (
レス) id: 04eaede967 (このIDを非表示/違反報告)
すみれいん(プロフ) - あ、あの、エーデルが死ぬと思ってなくて思わず涙が……(T ^ T)作品好きです！ま、まさかのおおおおってなっておりますっっ！ (2019年4月26日 17時) (レス) id: 0dc2b364d7 (このIDを非表示/違反報告)
璃亜(プロフ) - フーさんさん» コメントありがとうございます。ボキャブラリー広いですか…！？まだまだ勉強不足な面もありますが、そう言っていただけて嬉しいです！ありがとうございます。続編もあるのでよかったらご覧になってみてください。 (2018年3月14日 21時) (レス) id: 97b5822f0b (このIDを非表示/違反報告)
フーさん - 主様のボキャブラリー広すぎるぅううう… (2018年3月14日 13時) (レス) id: c25a3a0724 (このIDを非表示/違反報告)
璃亜(プロフ) - 遊馬さん» コメントありがとうございます。まだまだ拙いですが、お褒めのお言葉とても嬉しいです…！お気遣いありがとうございます。次作もどうぞよろしくお願いします。 (2017年7月7日 14時) (レス) id: 97b5822f0b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：璃亜
| 作成日時：2017年5月24日 22時
