ふわふわのあさ ページ3
ふわふわ〜
もふもふであったかぁい…
このままふわふわに包まれてたいなぁ…
薄っすらとある意識の中
次第に周りからどうぶつさん？達の鳴き声がしだす
『んぅ………あさ？』
ゆっくり瞼を開けると、映ったのは視界いっぱいのふわふわ
『ふふっ、くすぐったいよぅ…っ』
抱き着いてる子もいれば寄り添ってくれている子もいるし、もぞもぞ動き回る子もいて
どれがどの子かわからないくらいぎゅうぎゅうにくっついている
Aが寝る時は木の下に一人なのに、起きたらたくさん…！
初めてここに来た夜から毎朝こうしてくれてるけど
みんな寒いのかな？
最初はただのふわふわな夢だって思ってたから目が覚めた時、沢山のふわふわが何なのか分からなくて
すごくびっくりしたのを覚えてる
でも今はこのふわふわに囲まれて幸せ…
まだ少しだけ起きたくなくて抱き着いてる子のもふもふに顔を埋める
あぁ、でも起きなきゃ…
探し物見つけないとお家に帰れないんだもん
『おはよう』
眠たい目をこすってあいさつするとさっきまでくっついていた子の一匹が見て見て！とばかりに飛び跳ねる
『あ、これ。今日もありがとう。でもこれAわからないや』
丸くていろんな色の……ボール？なのかな？
起きたら毎日たくさん置いてあるけど
うーん、こんなにあってもどうしたらいいかわからないよ
うぅ…でもよく見たら形とか違う…
あ、同じ色のは同じ形だぁ！
でも、結局いくら考えても何なのか分からなくて首を捻るだけでいつも終わってしまう
この数日で気付いたのは色と形と、それぞれ匂いが違うことくらいだ
『？』
しばらくそうしていると一緒に寝ていた大きなリスさんがじーっとAの手元を見てることに気が付いた
『…？』
これ、ほしいのかな？
『どうぞ？』
大きなリスさんに差し出すと嬉しそうに受け取ってくれた。何かは分からないけどこれが好きみたい
良かったぁ
Aじゃどうしたらいいか分からないし、喜んでくれるならあの丸いのも幸せだと思う
『じゃあねー』と手を振りみんなを見送る
そろそろ顔を洗いに行こうっと！
◆◇◆◇◆◇◆
『…っぷぅ！』
顔を洗うと水面に水滴が落ちて波打つ
水面に映る空を見つめる
『届きそう…』
ここにも空がある
手が届く空
でも触れたらぐにゃぐにゃと姿を変えて消えてしまう
『あ、消えちゃった…』
時間が経つとまた元に戻る
不思議な空
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 91人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ポケットモンスター」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
愛っち(プロフ) - 天使の主人公ちゃんとキバナさんとのやり取りがホッコリします！次の更新頑張ってください‼️ (2022年4月24日 16時) (
レス) id: d531dd11f3 (このIDを非表示/違反報告)
ＡＲＵＰＡＫＡ - 夢主ちゃんには幸せになってほすぃ… (2020年1月29日 22時) (レス) id: f3d3ee67c0 (このIDを非表示/違反報告)
sk - 好きです！次の更新待ってます！ (2020年1月28日 19時) (レス) id: f3d3ee67c0 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：流衣 | 作成日時：2020年1月4日 1時
