危機感 4 ページ45
「私は…お前が思うような人間ではない」
「え？」
「優しくもない。むしろ逆だ。……女を前にして、何も感じないわけではない」
「えっと……」
言っている意味がわからなくて困惑する。鯉登少尉の言葉の意図がわからなくて首を傾げていると、突然手を掴まれた。
「こいと、しょう……いッ！？」
驚いている間に、鯉登少尉は無言で手首を引っ張ると、そのまま私をベットの上へと押し倒した。
目の前に鯉登少尉の顔がある。あまりの近さに、心臓が大きく脈打つ。鯉登少尉の瞳に映った自分の姿が見えた。
「鯉登少尉殿……？」
混乱しながらも名前を呼んでみるが、返事はない。鯉登少尉はじっとこちらを見つめたまま、動かない。
一体何を考えているんだろう。何をしようとしているんだろう。頭の中がぐるぐるする。心臓の音がうるさいくらいに鳴っている。
鯉登少尉は、何をするつもりなの？
そう思っていると、彼の手が徐に伸びてきて、私の太ももに手を這わせた。
「ひゃっ……」
思わず変な声が出てしまい、慌てて口を塞ぐ。鯉登少尉は、そんな私を見て、眉根を寄せたあと、その手を止めることなく、更に上へ、下腹部の方へと移っていく。
「やっ……」
身体の奥底から何か熱いものがこみ上げてくる感覚が怖くて、ぎゅうと目を閉じる。
「警告してやっただろう。『今度こういうことをしたら、この程度で済まない』と」
耳元で囁かれた言葉に目を開けて見上げると、そこには、熱を帯びた視線で射抜くようにこちらを見る鯉登少尉がいた。
「……ッ！！」
鯉登少尉は、私の反応を楽しむかのように目を細めると、首筋を撫ぜた。くすぐったさに身を捩るが、押さえつけられていて逃げられない。
「鯉登少尉殿……！ご冗談はお辞めください……！」
「本気だと言ったら、どうする」
鯉登少尉はそう言うと、私の頬に手を添えて、親指で唇に触れた。
「…こいと…しょうい、どの……」
頭が沸騰しそうなくらいに熱い。全身の血液が激しく巡っていて、くらくらとする。
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塩わさび(プロフ) - あもさん» 雄みある、押せ押せ鯉登少尉にしてみました👏👏 (2023年3月12日 16時) (
レス) id: bea5a70fe9 (このIDを非表示/違反報告)
あも(プロフ) - 鯉登さーーーーーーんッ(；ﾟДﾟ) 鯉登さん夢主と急接近しまくりでもうパニック！！！ (2023年3月5日 20時) (レス) @page41 id: 656bb5ebbb (このIDを非表示/違反報告)
塩わさび(プロフ) - あもさん» 本音がポロっと出ちゃいましたね…😳💕 (2023年2月22日 20時) (レス) id: bea5a70fe9 (このIDを非表示/違反報告)
あも(プロフ) - まっ///鯉登さんべた褒めですな〜♡♡♡ (2023年2月19日 19時) (レス) @page18 id: 656bb5ebbb (このIDを非表示/違反報告)
塩わさび(プロフ) - あもさん» コメントありがとうございます。やっとこさ仲直り（？）できました🥰 (2023年2月11日 20時) (レス) id: bea5a70fe9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：塩わさび | 作成日時：2023年2月10日 22時
