危機感 ページ42
その後、私を除いた男たちは、再びバーニャへと駆け込んでいった。彼らがバーニャの中で話し合っている中、小屋の影て着替えおわって子どもたちのもとへ向かうと、ちょうど杉元さんたちも戻ってきた。
杉元さんは、さっきまでのことが嘘のように、憑物が落ちたような表情をしている。
きっと、自分の中のわだかまりに決着がついたのだろう。
刺青の囚人……岩息さんはというと、話し合いの末、殺さずに、刺青を写させてもらうことで話はまとまった。
ひとまず、刺青を写させてもらい、今日はもう遅いということで、宿に戻ることになった。
「鯉登少尉殿。手の傷を見せてください。手当ていたします」
部屋に入る直前、鯉登少尉の手当てをするために声をかけたが、彼は顔を赤くすると、そっぽを向いてしまう。
「い………いい。自分でやる」
「ですが…利き腕だとやりづらいでしょう？」
「だ、だいじょうぶだ！問題ない！」
「でも……結構深いですし……」
「いいと言っているだろうッ！」
私がしつこく食い下がると、鯉登少尉は少し大きな声を出して、拒絶した。
怪我をした彼を見ていると心配な気持ちが抑えられなかったのだが、余計なお世話だったかもしれない。
申し訳なくなって、「…申し訳ありません」と謝ると、鯉登少尉はハッとしたような顔をして、バツが悪そうな顔をしたあと、「ち、違う！」と慌てたように言った。
そして、しばらく沈黙が続いたあと、鯉登少尉が口を開いた。
「べ、別に…嫌だったわけじゃない！ただ……その……」
「……」
「お、お前に触れられると……さっきのことを…思い出して…………」
「え…？」
「〜〜ッな、なんでもないッ！そんなに手当したいのなら、好きにしろ！！」
「あ、ありがとうございます」
鯉登少尉の許可も降りたので、そのまま彼の部屋へと入っていく。すると、「ちょっと待て！」と止められたので、振り返る。彼は顔を顰めながら、何か言いづらそうにしていた。
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塩わさび(プロフ) - あもさん» 雄みある、押せ押せ鯉登少尉にしてみました👏👏 (2023年3月12日 16時) (
レス) id: bea5a70fe9 (このIDを非表示/違反報告)
あも(プロフ) - 鯉登さーーーーーーんッ(；ﾟДﾟ) 鯉登さん夢主と急接近しまくりでもうパニック！！！ (2023年3月5日 20時) (レス) @page41 id: 656bb5ebbb (このIDを非表示/違反報告)
塩わさび(プロフ) - あもさん» 本音がポロっと出ちゃいましたね…😳💕 (2023年2月22日 20時) (レス) id: bea5a70fe9 (このIDを非表示/違反報告)
あも(プロフ) - まっ///鯉登さんべた褒めですな〜♡♡♡ (2023年2月19日 19時) (レス) @page18 id: 656bb5ebbb (このIDを非表示/違反報告)
塩わさび(プロフ) - あもさん» コメントありがとうございます。やっとこさ仲直り（？）できました🥰 (2023年2月11日 20時) (レス) id: bea5a70fe9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：塩わさび | 作成日時：2023年2月10日 22時
