嫁入り前の娘 ページ16
それから、男が賭け事が行われるという建物まで案内してくれた。建物の中に入れば、男達の歓声や怒号、何かがぶつかり合う音などが聞こえてくる。何事だと思って見ると、上半身裸の男たちが中心に立って、殴り合っている姿があった。
私達は壁際に立ちながら、店主から説明を受ける。なんでも、スチェンカは元々、ロシアの村対抗での行われる祭りの余興なのだそうだ。だが、それを奇妙な刺青を持つ日本人が賭け事として始めたらしい。
刺青の囚人は、強い男しか戦わず、興味のある相手がいないとスチェンカにでない日もあるそうだ。
ならば、スチェンカに勝って、その男を舞台に引っ張り出すしか無い……ということになる。
「とにかく俺たちがスチェンカで勝つから、すぐに犬は返さんと頭の毛を全部毟ると伝えろ月島軍曹」
「なんで"俺たち"なんだ？」
杉元さんの言葉に、月島軍曹が眉を顰める。それは谷垣さんや鯉登少尉も同じだったようで、「出るのは杉元だけで充分じゃないか」や「そもそもお前が殴ったのが悪いんだぞ」と文句を言っている。
しかし、杉元さんは「連帯責任だろ」と返し、聞く耳を持たない。
「なら…私が代わりに参加しますよ。接近戦は不得意ですが…女の方が油断するかもしれませんし……」
そういって手を挙げると、全員がぎょっとしたように一斉に私を見た。その中でも杉元さんと鯉登少尉の驚きようが凄かった。
いや……確かに私は力もないし、腕っぷしも強くないが……体術ができないわけでもないし、そんなに驚かなくても……。
「いやいやいや！！ダメだよ！！！危ないじゃん！！Aさんは女の子なんだよ？！」
真っ先に我に返ったのは杉元さんで、私の右肩を掴むと必死の形相で首を横に振る。
「危険なのは、みなさんも一緒ですよ」
「いやいや！！！！絶対だめ！！」
「いや、でも、私、一応これでも訓練しているので、大丈夫ですよ。こういうの慣れてますし」
「そういう問題じゃないって！！」
杉元さんは頑なに私を出場させようとしない。みんなが嫌がるから、出ようと思ったのに…。
すると、それまで黙っていた鯉登少尉が口を開く。
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塩わさび(プロフ) - あもさん» 雄みある、押せ押せ鯉登少尉にしてみました👏👏 (2023年3月12日 16時) (
レス) id: bea5a70fe9 (このIDを非表示/違反報告)
あも(プロフ) - 鯉登さーーーーーーんッ(；ﾟДﾟ) 鯉登さん夢主と急接近しまくりでもうパニック！！！ (2023年3月5日 20時) (レス) @page41 id: 656bb5ebbb (このIDを非表示/違反報告)
塩わさび(プロフ) - あもさん» 本音がポロっと出ちゃいましたね…😳💕 (2023年2月22日 20時) (レス) id: bea5a70fe9 (このIDを非表示/違反報告)
あも(プロフ) - まっ///鯉登さんべた褒めですな〜♡♡♡ (2023年2月19日 19時) (レス) @page18 id: 656bb5ebbb (このIDを非表示/違反報告)
塩わさび(プロフ) - あもさん» コメントありがとうございます。やっとこさ仲直り（？）できました🥰 (2023年2月11日 20時) (レス) id: bea5a70fe9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：塩わさび | 作成日時：2023年2月10日 22時
