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日和くんと自分の荷物を、ホテルのスタッフさんに任せると、青葉くんと一緒に夢ノ咲学院まで向かった。
その道中で彼と話していて、色んな事が分かった。
Eveの対戦相手の子達の事、夢ノ咲学院の事。
そして、彼__________青葉つむぎくんが、かつて日和くんと夢ノ咲学院で、【fine】に所属していた事。
だから、彼の名前を聞いた事があったんだと理解した。
日和くんが夢ノ咲にいた頃は、fineの話を結構聞いていたけど、今は全く話さなくなった。
……きっと、彼にとって”それ”は苦い思い出なのだろう。
「すいません。わざわざレッスン室まで案内してもらっちゃって」
「いえいえ。では、これで失礼します」
去っていく青葉くんに手を振り、彼が見えなくなるまで見送ると、私はレッスン室のドアを開けた。
「失礼しまーす」
「あ、先輩。こんにちは」
「Aちゃん、やっと来たね！このぼくを待たせるなんて、どういう了見だね！？」
そんな彼にカチン、と来た私。
周りにいる後輩たちに目もくれず、一直線に彼目指して足を進める。
「……どういう了見？日和くんの荷物を青葉くんと運んであげた私に、どういう口聞いてんの？」
「あっはは……Aちゃん、笑ってるのに顔が怖いね」
隣で見ていた漣くんが固まるほど、私の顔は相当なものになっているらしい。
でも今は、そんな事どうでもいいくらい、目の前の彼を叱らずにはいられなかった。
「調子に乗るな。他校の人に迷惑かけるな。そのくらい、子供じゃないんだから分かるでしょ」
「……ごめんなさいだね、Aちゃん」
「分かればよろしい。後でちゃんと、青葉くんにも謝っておくこと」
さっきの勢いはどうしたのか、目の前でシュンと項垂れる日和くん。
普段、ガチで私に叱られる事がないため、相当キてる部分があるのだろう。
まぁでも、我儘貴族はこのぐらい言わないと聞かないし。
「……あの、A先輩」
「あ、漣くん。それと、君達が今回のライブの相手だよね？」
漣くんに声を掛けられると、未だ項垂れている日和くんを放置して、今回共にライブを行う彼らに目をやる。
溢れ出るフレッシュ感と、今時の若者感。
……眩しいな。
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リア(プロフ) - 最高に面白いです！日和が可愛すぎる！！！更新楽しみに待っています(^^) (2020年1月24日 17時) (
レス) id: f94faaa2fc (このIDを非表示/違反報告)
ゆき(プロフ) - 凄く私好きな話だと思います！滅茶苦茶好きになりました！！更新待ってます。頑張ってください！！ (2020年1月23日 6時) (レス) id: 1d868b34d6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：水神友花 | 作成日時：2020年1月19日 12時
