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彼の寮まで一緒に帰っていると、漣くんが聞いてきた。
「あの……どうしてプロデュースの件、断ったんですか？」
その後に、私に気を使ってか「無理に聞くつもりはないんで！」と慌てて付け足した。
別に気を使わなくてもいいのになぁ、と思いながらあまりにも慌てる彼がおかしく、そして可愛く思えてきて思わず笑ってしまう。
「な、何すか……」
「いや。ただね、漣くんは私に変に気を使いすぎだなって。礼儀正しいのはいい事だけど、我儘とかは日和くんで慣れてるから、もう少し気を抜いてもいいよ」
「これでもマシになったと思うんスけどねぇ」
うーん、と困ったように笑う漣くん。
そんな彼を見て、ちょっと困らせちゃったかなぁ、と心の中で反省する。ちょっとだけ。
「……で、何でプロデュースを断ったのかだったよね？」
「あぁ、はい。話してくれるんですね」
「理由も知らないままだと、私がプロデュースを降りたことに納得出来ないだろうし、何処かで誤解が生まれるのも嫌だからね」
人はいつだって、原因不明の何かに対して理由を求めたがる。
聞いてみたら大したことでもないことだって、それを知る直前までは、それはもしかしたら何か自分の心を掻き立て、ワクワクするものかもしれないと、人は勝手に妄想を広げるのだ。
今目の前にいる漣くんは、”私がEdenのプロデューサーを降りた理由”を知りたいと思い、そして頭の中では勝手にその理由を予測しているのだろう。
「私が……私がEdenのプロデューサーを断った理由」
「それはね______________________」
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リア(プロフ) - 最高に面白いです！日和が可愛すぎる！！！更新楽しみに待っています(^^) (2020年1月24日 17時) (
レス) id: f94faaa2fc (このIDを非表示/違反報告)
ゆき(プロフ) - 凄く私好きな話だと思います！滅茶苦茶好きになりました！！更新待ってます。頑張ってください！！ (2020年1月23日 6時) (レス) id: 1d868b34d6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：水神友花 | 作成日時：2020年1月19日 12時
