☆3 ページ4
「本当?本当に、やっつけてくれるの?」
一度暗くなった妖精の顔にまた、向日葵が咲いた。
「勿論。やってやろうじゃない!」
インフェルノはそう叫び、ショッピングモールの中へ入るために今いる場所から飛び降りた。
雨のにおいがする。炎タイプが水に弱いのは、どのゲームにも共通している所だ。かすみだった時以上に、体力を持ってかれる気がする。
「そういえばあんた、名前は?なんていうの?」
赤い高級車を蹴りながらインフェルノは妖精に問うた。妖精はインフェルノの肩付近で飛びながら、名前はないよ。今まで必要なかったもの、と答えた。
白いワゴン車の上で、インフェルノは足を止めた。彼女もまた、少し前までのかすみと同じように、一人だったのだろうか。質問してみたかったが、喉元まで出かかった言葉は何とか飲み込んだ。そんな質問をしても、悲しくなるだけだ。
「じゃあ、あたしが名前、つけたげる。そうね…エデン・インフェルノの相棒だから、フレイミィなんてどう?」
妖精―――フレイミィは、嬉しそうに大輪の花を咲かせ、インフェルノの周りを飛んだ。
終わり←☆2
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作者名:日向蜜柑 | 作成日時:2019年12月2日 17時