21.成果報告 ページ21
全員違う癖があるんじゃ合同レッスンは難しい。
日和くんの提案で、当面は個別に鍛えることにして、日和くんは氷鷹くん、漣くんは遊木くん、私は残る二人の面倒を受け持った。完璧とは言わないけれど、それでもまぁ飲み込みは早く…というか、基本みんな必死に付いてこようとする分、教え甲斐がある子たちだ。
いい時間で日和くんがお腹が空いたと駄々をこね始め、私たちだけ先に抜けて、一旦ホテルに帰ることにした。
その後の練習は私たちから強制することでもないし、特に何も言わずに部屋を出たんだけれども……
学院を出た後も、変わらず明かりが点っている一室が目に入って、日和くんと少しだけ笑った。
「あ、そういや先輩、さっき通知めっちゃ来てましたけど誰っすか？男？」
「漣くんはなんで私のスマホ通知を知ってるの？鞄にしまってたはずなんだけど………ってやめて、後悔しそうだから素直に話し出そうとしないで………」
身の危険を感じて、日和くんを盾に漣くんから距離を取れば、彼は「なんでおひいさんが真ん中なんすか」とか文句を言い始める。
まぁ、当然日和くんが怒りだすのだが、彼のおもりは漣くんに任せ、数時間ぶりにスマホを鞄から取り出した。
トークの通知の中で真っ先に目に付いたのは、"七種茨" の文字。
見れば明日のプロデュース計画のことやら、今日の報告をお願いしますやらの事務的なものばかり。…まずはTricksterの子たちの癖やら何やらをまとめて、次に今日の練習メニューとその成果をまとめて………そしたらEveの報告文作りか。
七種くんからは追加のメッセージで、「できるだけ詳細な情報をお願いします！」と釘を刺されてしまったので、一日の報告が自ずと長文になってしまう。
「…ふぅ〜終わった！」
「お疲れAちゃん！これ、Aちゃんの部屋のキーだね！」
終わるまでロビーで待ってくれていた二人に礼を言い、日和くんから鍵を受け取る。
漣くんも開いていたスマホゲームを閉じて、「じゃ、行きますか」と荷物を持ち直した。
私は当然一人部屋だけど、二人は例の如く同じ部屋に泊まるそうで、エレベーターを降りて二手に別れる。
どうせまた後で夕食のために集まるのだが、まずは部屋に行って荷物整理だ。
正直めちゃくちゃワクワクしながら部屋に入れば、流石は巴財閥というべきか、一人部屋にしてはめちゃくちゃ広い上に、めちゃくちゃ景色の良いスイートルームとご対面する。
「…今後はもう少しだけ日和くんに優しく接しよう」
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琉星(プロフ) - ストーリーとても面白かったです！完結お疲れ様でした！Eden好きなのでめっちゃ読み進められました‼︎これからも頑張って下さい‼︎ (2022年4月7日 2時) (
レス) @page50 id: 7ae148b3cd (このIDを非表示/違反報告)
結 - ありがとうございます！素敵な作品を作って下さって本当にありがたいです！これからも頑張って下さい！ (2021年6月20日 13時) (レス) id: de81aa094a (このIDを非表示/違反報告)
繕*(プロフ) - アニメ大好き！九喇嘛朱雀♪さん» そう言っていただけて嬉しいです！私もEdenが一番です笑コメント有難うございます、これからも頑張ります！ (2020年3月20日 13時) (レス) id: 22ad2b6ffc (このIDを非表示/違反報告)
アニメ大好き！九喇嘛朱雀♪ - 私、凪砂くん推しなんですけど最高でした！Edenの皆大好きで、他のユニットも好きなんですけどEdenはズバ抜けて好きなんです！他の作品も待ってます！これからも頑張ってください！ (2020年3月19日 21時) (レス) id: cca3220680 (このIDを非表示/違反報告)
繕*(プロフ) - 胡蝶蘭さん» そう言って頂けて光栄です…！コメント頂くのも二度目ですよね…？本当にここまでお付き合い下さり有難うございました！また別の作品でお会いできれば嬉しいです。コメント有難うございました。 (2020年3月16日 21時) (レス) id: 22ad2b6ffc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：繕 | 作成日時：2019年8月23日 15時
