元帥の手袋が28枚 ページ29
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ハンカチを落として、お店に戻ってみたら綺麗な男の子がいた。
弟かな。もう一人のかわいい男の子に笑いかけた姿がとってもかっこよくて、ついついじっとみていたら、目が合った。顔が真っ赤になって、今すぐその場から逃げたくなったけど、ハンカチを、探さないと・・・。
ドキドキしてる間に男の子が出てきて、何と店員さんに聞いてくれていたという。なかったらしいけど、気持ちはすごくうれしかった。
そのまま諦めてパパたちのところに戻ろうとしてたのに、男の子が急に腕をつかんで歩き出した。ついた先は小さなお店。私を連れてきたくせに勝手に中に入って行った男の子に不満を抱きながらもやっぱり気になって、じーっと見つめた。
奥で何やら考えていたけど、すぐに一枚の布をレジに持って行った。なんだろう。
「Excuse me.Please this.(すみません。これをください。)」
「Hum….I'll have a better one.(はぁ・・・。もっといいのがあるが。)」
「フフ・・・。Isn't Stupid for mouth out to gift for women?(女性への贈り物に対する口出しは無粋ではないかね?)」
ちらりとこっちを見て意味ありげに笑った彼はすごくかっこよくて、心臓が一気にうるさくなる。顔に熱が集まって、彼に視線が固定される。なんだろ、これ。
「Give this to you.(これをあげよう。)」
はっとした時にはもう彼は目の前にいて、こちらにかわいいハンカチを差し出していた。
「Thank you...(あ、ありがとう…。)」
彼からの贈り物。私のために、選んでくれたハンカチ。
じわじわとうれしさがこみあげてくる。今日はなんていい日なんだろう!!
「Aー?そろそろ行くわよー?」
「Jodie?Where are you?(ジョディ?どこにいるの?)」
聞き覚えのない言葉に彼がハッと反応して、改めてこちらに向き直った。
「Bye,miss.We'll meet again someday.(さようなら、お嬢さん。またいつか会おう。)」
そう言い残して走り去っていった。あぁ、髪の毛サラサラだ・・・。かっこいいなぁ・・・。
「Jodie?(ジョディ?)」
「I'll go soon!!Mom!!(すぐ行くわ、ママ!!)」
ハンカチを握りしめて、彼とは逆方向に走り出した。
彼にもう一度会えるように。そして、今度こそ名前を呼んでもらえるように、星にお願いしよう。
(彼女の初恋。)
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にゃあ - 我、安赤派也。 (2020年8月4日 17時) (レス) id: 91b3f57d74 (このIDを非表示/違反報告)
ゆずアイス - 私は赤安赤が好きかな...とくに右固定とかなくキャラを重要視するタイプw (2020年4月29日 0時) (レス) id: 5775b0dae5 (このIDを非表示/違反報告)
上級国民(笑)(プロフ) - あぁ、ワイも安赤派ですわ...。 (2020年4月18日 16時) (レス) id: ac87fab8f9 (このIDを非表示/違反報告)
黒猫(クロネコ)(プロフ) - マイナー好きが多くなればそれはマイナーではなくなるのだ!!!! (2020年3月29日 12時) (レス) id: e1f55013ea (このIDを非表示/違反報告)
無月 - ベルク元帥閣下、、、? (2018年9月24日 14時) (レス) id: e6b756c8a8 (このIDを非表示/違反報告)
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