再来… 7 (和) ページ3
智Side
このくらい大丈夫だろうと羽目を外してしまったのか、和なりに節酒した結果がこれなのか、それは本人だけが知っていること。
今の状況を、和は覚悟していたのかな。
それとも予想外だったのか、それもまた僕らにはわからない。
久しぶりのお酒だし体調も万全ではなかっただろうから、アルコールの影響が身体に出やすい状態であったとは思うんだ。
たまの飲み会のときくらい思いっきり楽しませてあげたい…
ただ、こんなふうに苦しむことになってほしくないって思いもある。
どちらを優先するか…それを最終的に決めるのは和自身だから…
こうなってしまった後では、僕らは少しでも楽になるよう手伝ってあげることしかできない。
智「動かなくて大丈夫だよ。座って？
苦しかったね。ご飯あまり食べなかったの？」
フラフラと立ち上がろうとした和をソファに戻し、ゴミ箱の中を一瞥しながら背中を擦る。
吐き出されたのはほぼ液体。
ほとんど食事を取らずにお酒だけを飲んでいたのだとすれば、酔いが回りすぎてしまったことにも納得する。
翔「まだ気持ち悪いか…口ゆすいでみる？」
智「そうする？スッキリしていいかもね。
着替えも一緒に取ってくるから、翔、いい？」
口の中に不快感があるのか、んーんー唸りながら吐き出そうとする唾液をティッシュで拭ってやって、念のため首元にタオルを巻いてあげてから翔に和を託した。
水のペットボトルと洗面器、それから和のパジャマを手にして、急いでリビングに戻る。
翔「はいはい、大丈夫大丈夫。
ここにいればいいから。翔にぃと待っていような〜」
智「どうした？いやいやマン？」
目を閉じて聞き取れない言葉を唸りながらもがく和を、翔が抱きかかえるようにして押さえている。
酔っぱらいさんが拒否モードに入っているのかと思って聞いてみると、僕のことを見た翔は「少しもジっとしていない」と苦笑いした。
これだけ酔っているんだから、一度吐いて楽になればそのままコロっと寝てしまいそうなものだけど。
この様子だとまだなにか気に入らないことがあるのかもしれないね。
智「どうしたの、和。どこに行きたいの？」
和「んんっ…んーっ…」
翔「うん？何が嫌だ？おお、どうしたどうした」
翔が固定の手を外したと同時に、床に這いつくばるようにソファから降りた和は、一瞬その動きを止めた。
つい数分前にも見た光景。
ハッとしたときには、すでに和の背中が波打った後だった。
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ちさ(プロフ) - 琴子さん» こんばんは琴子さん♪ いえいえ！お忙しいなか温かいコメントを、本当にいつもありがとうございます。夏のような暑さになったかと思えばここ数日は冷たい雨…体がおかしくなってしまいそうです。今回から新Partに移行しましたので、あちらでもよろしくお願いいたします (2019年6月8日 23時) (
レス) id: 2f0afe0567 (このIDを非表示/違反報告)
琴子(プロフ) - 朝早くにすみません。ご無沙汰しています。メッセージ最近は特に送れずすみません…m(_ _)m 雨の季節になりましたね。今夜の更新を楽しみにしています♪♪♪ (2019年6月8日 7時) (レス) id: cc1132a1bd (このIDを非表示/違反報告)
ちさ(プロフ) - 翔さんさん» こんばんは、翔さんさん。今回は小児科医和先生の温かさが出せたら良いなと思って書いていましたので、そのように言っていただけてとても嬉しいです。最後まで読んでいただきありがとうございました！ (2019年5月4日 21時) (レス) id: 2029d5744d (このIDを非表示/違反報告)
翔さん - 和にぃの優しさが伝わってきました＾＾令和最初に良い話が読めました！ (2019年5月3日 8時) (レス) id: 4771dff308 (このIDを非表示/違反報告)
ちさ(プロフ) - rabbitさん» こんばんは、rabbitさん。やっとですね〜。一度甘えられれば、この後はずーっと和にぃにベッタリだと思います(笑) ニマニマして読んだ、は最高の褒め言葉です、ありがとうございます！次回もまた楽しんでいただけたら嬉しいです (2019年5月2日 19時) (レス) id: 2029d5744d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちさ
| 作成日時：2019年2月10日 22時
