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【もしも明日が無かったら】3 ページ48

部屋についてテキトーに座ると彼は少し離れた場所に座った

・・・やっぱり距離置かれてるな

前はよく膝の上座らせてきたのに



13「んで、話ってなんだ?まさか昨日の事じゃねぇよな?」

「・・・まさかの昨日のことなんだけどさ」

13「あんま模索すんのよくねぇと思うけどな」



いつもより低い声でそう言われ固まってしまう

怖い、やっぱり聞かない方が・・・

いや、ここで聞かなきゃ後悔する

聞かないで後悔するより聞いて後悔した方が絶対にいい

そう思い恐る恐る口を開いた



「あのさ・・・13、コンパスから居なくなっちゃうの?」

13「・・・・・・・・・は?」



間抜けな彼の声にさっきの緊張感のある空気は一瞬で消えた



「そうなんでしょ?」

13「いや、相棒」

「あんなに相棒相棒ってくっついてきたのに急によそよそしくなるから何事かと思ったけど、私が寂しくなるからってわざと距離とってるんでしょ?」

13「は?違っ」

「なんで何も言わずに居なくなろうとしてるの?酷いよそんなの・・・。それに、今更距離とったところで寂しさは変わらない。だって13と私はっ・・・」

13「A」

「なに」

13「俺はここから離れる気ねぇけど?」

「・・・え、違うの?」

「まだカタコトロボットの電源も落とせてねぇし、やりてぇことは沢山あるんだ」



彼の答えに脳がショートする

それと共に少し安心感が戻ってきた



「じゃあ、どこにも行かない?」

13「ああ」

「これからも・・・ずっと一緒?」



そう聞いた瞬間13は目を見開いたあと一瞬悲しげな表情をして、何も無かったかのようにニッと笑った



13「もちろんだぜ相棒!」

「嘘つき、絶対何かある」

13「あ?」

「何か言いたいことあるなら言ってよ。・・・ずっと一緒に居れない理由でもあるの?」

13「・・・はぁ、相棒は勘が鋭くて嫌だねぇ」



逆にそんなあからさまに態度に出されて気付かない方がおかしいのではと思ったが口にはしなかった

13は立ち上がり私に近付くと目の前に座った

久しぶりの距離の近さにドキッと心臓が跳ねる



13「・・・寂しくなんのはお前じゃなくて俺だろ?」

「・・・へ?」

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作者名:チェシャ | 作者ホームページ:https://twitter.com/Cheshire0811/likes  
作成日時:2022年9月16日 17時

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