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【突進系女子 Part2】END ページ45

「・・・もしかして、動揺してる?」

13「は?」

「私が自分好みの女になって会いにきて」

13「な、なわけ・・・」

「あるでしょ?あーあ。この姿が本当の私だったら良かったのに。そしたらダーリンにも振り向いてもらえたかもしれないのに」



『いつもの私は子供だから相手にもされない。知ってるんだから』と言うとまた寂しそうな顔をした

かと思うといつもみたいな笑顔で見上げた



「でもダーリンの余裕そうな表情崩せて大満足!」

13「そうかよ」

「もういつ戻ってもいいわよ!・・・あ」



何か思い出したような顔をしてこっちを見ると屈んで屈んでと腕を引っ張る

なんだと思い少し屈んでやるとリップ音と共に頬に柔らかい感触を感じた



「いつもは抱っこしてもらわないとできないからね。あ、今度はこっちにするからね」



ぽかんとしている俺の口元を人差し指でトントンと触るとニッと笑って離れていく



「ずっと愛してるわ、ダーリン!」



Aは釘付けになって動けない俺に投げキッスをして、来た道を引き返していった

チンチクリンのアイツを知ってるからか・・・イケないことしてるみたいでなんか罪悪感

でも悪くないと思っちまう俺も居る



13「・・・なんだこれ」



心臓あたりのモヤモヤした・・・

そうか、これもバグか

アイツがバグっちまったせいで俺にまで感染しちまったのか



13「ったく、厄介だな・・・バグってのは」



こんなことなら突進威力が上がってくれてた方が何倍もマシだったな









翌日

アイツのバグも治ってていつものよく知るチンチクリンのAに戻ってた

またいつものように突進してきてそれを俺が避ける

いつものように大好き大好きと愛の言葉を浴びせられてそれを俺が軽く『へいへい』と受け流す



だが俺の中のグルグル渦巻いている”バグ”だけが治らない



まあアイツはガキンチョだし?

俺は健全な男だからな

今のアイツの気持ちには応えてやらないつもりだ

いつかアイツがデカくなったら、その時は・・・

なんて、この世界にそんな概念あるかどうかわからねぇけどよ



あーあ、俺の気持ちが爆発する前に治ってくんねぇかな・・・

【もしも明日が無かったら】→←【突進系女子 Part2】2



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作者名:チェシャ | 作者ホームページ:https://twitter.com/Cheshire0811/likes  
作成日時:2022年9月16日 17時

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