【遊園地】 ページ13
今日はコンパスのメンテ日
メンテしている時間はアリーナに入れないため自室でゴロゴロしている
だいたいこういう暇な時は部屋に変な死神が押しかけてくるのだが・・・今日はそうでもないらしい
まぁ、来ない方が1人でゆっくりできるから嬉しいんだけど
「さ、この間アタリくんから借りたゲームの続きやりますか」
ケーブルをテレビに挿し電源ボタンを押す
と同時に部屋に着信音が響く
私のスマホに電話がかかってくることなんてそうそうない
「珍しいな、誰だろう」
どうせマルコスとかそのあたりだろう
光るスマホ画面に映し出された名前を確認すると体が固まった
映し出されていたのは『サーティーン』の文字
彼は普段何か用事があると直接部屋に来る
アイツからの着信はガチレアだ
明日は空からルー君が大量に降ってくるに違いない
そう思いながら応答ボタンを押し耳に当てる
「もしもし?」
13『相棒!!!今すぐ来てくれ!!!』
「は?どこに」
13『遊園地!!!』
「遊園地?なんでそんな」
13『いいから来い!!あっ、おいメグメグどこ行くんだ!!テスラ待て!!デルミンお前さっき飯食ったばっかだろ!?あぁ、とりあえずなるべく早く来てくれ、じゃあな!!!』
13の叫びと共に通話は切れてしまった
死神は今遊園地に居るみたいだ
メグメグとテスラとデルミンの名前が出た
ちびっ子達にせがまれたんだろうなと解釈した
少し同情した私はすぐに出かける支度を始める
久しぶりの外出だ
少しくらいオシャレしてもいいよね
遊園地に着いた
園内はまぁまぁ混んでるみたいだ
この中からどうやって13達を見つけろっていうんだ
ため息をひとつ吐くとスカートの裾をくいくいと引っ張られる
驚いて振り返るとコクリコちゃんが居た
「あ、コクリコちゃんも来てたんだ」
コクリコ「うん。しにがみさんがおねえちゃんがきたらつれてきてって」
「そんな役コクリコちゃんにさせるなよ、アイツ」
連れ去られたらどうするんだと心の中で怒鳴る
・・・そこまで気が回らないくらいテンパってるのかもしれないと一息ついて感情を落ち着ける
「案内してくれる?」
コクリコ「うん!こっちだよおねえちゃん」
そう言ってコクリコちゃんは私の手を握り歩き始める
18人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:チェシャ | 作者ホームページ:https://twitter.com/Cheshire0811/likes
作成日時:2022年9月16日 17時