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沖田総悟サンに案内されてから約10分が経とうとしている。
何故か知らないけど真選組屯所が広すぎるということに気付いた。何でこんなに広いんだ。こんなに広くする必要性が分からないぞ。
頭の中で愚痴を零す私は、当然毎日寝てばかりで人類の平均睡眠時間をはるかに上回っているだろう。ニートのようなものだ。流石に10分も歩いていると疲れるのだ。
「(マジで死ぬ…)」
沖田「…お前ェもう疲れてんのかィ」
「普段動かないものでして、ハイ」
沖田「流石万事屋だな」
この人は万事屋にどんなイメージを持っているんだ、と不思議になる。こんなムードもクソもない会話に流石という単語が出てきたことに私は驚いている。
沖田「しゃあねェな、俺が土方の野郎の部屋まで引き摺ってやらァ」
「あ、ハイ…ってえ??」
沖田「ほら、早く襟貸せ」
「い、やですよ何ですか引き摺るって、歩けます歩きます頑張って」
沖田「じゃあもうちょっと我慢しろよ、途中で疲れたとか言ってトイレするんじゃねェぞ」
「誰がだ!!!」
思わずそう叫ぶと「お、吠えることも出来んじゃねーか
」と笑いながら失礼な一言。でもその笑顔が綺麗だなんて、思ったりする。
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作者名:みずき | 作者ホームページ:http://1030.shori.sexyzone.mizuki.0413
作成日時:2017年12月29日 10時