悪戯させて下さいな。【文豪ストレイドッグス】【反応集】

▽喧嘩してみた ページ9

「貴方なんて嫌い」
何方も悪かったり、片方だったり。

❀中島 敦
「ッ…！僕も、Aちゃんのそういう所が嫌いだ！」

いつも優しいけど、その優しさを自分に向けられない彼。
貴方は彼に、もっと自分に優しくして、と怒ってしまいます。
彼も、探偵社を飛び出して行ってから、貴方が自分を心配して言ってくれていたことに気がつきます。

「…謝らないと……Aちゃん、怒ってる、よね…」


❀太宰 治
「…は？」

先程までは軽く怒っていた程度なのに、彼に「嫌い」と言えば今までにないほどドスの効いた低い声を出します。
貴方が部屋から出ていった後、彼も後悔していた様ですよ。

「私としたことが…もし、Aちゃんに嫌われたら……」


❀国木田 独歩
「嗚呼そうか！好きにしろ！俺も貴様が大嫌いだ！！」

些細なことから大きく発展してしまった喧嘩。
彼も自分にも非があることが判っていましたから、咄嗟に「大嫌い」と言葉が出て冷静になります。
彼がはっとした時には遅く、貴方はいません。

「ッ…クソ、なんで俺はあんな事…ッ！！」


❀江戸川 乱歩
「馬鹿じゃないの？冷静に考えて判んない訳？」

彼の依頼に同行していた貴方。犯人が暴走して彼にナイフを向けたものだから、貴方がそれを咄嗟に庇ってしまいました。
その事について、病室で説教を受けています。
貴方は、ただ守りたかっただけなのに。それを伝えても彼は説教を辞めませんから、貴方はとうとう「嫌い」と言って泣いてしまいます。

「…だっ、だって…僕の所為で大切な人が傷付くなんて耐えられない…！ごめんね、泣かないでよ…」


❀福沢 諭吉
「その様な言葉、二度と口にするな」

何方にも非がある喧嘩です。彼は言い合いをしてる時からそれをちゃんと理解していた様ですよ。
「貴方なんて嫌い」なんて言葉を少しでも口にすれば、彼はそう怒鳴りました。

「私も悪かった。だから、嫌いなんて言わないでくれ」

貴方に嫌われるのは本当に嫌みたい。


❀芥川 龍之介
「僕(やつがれ)も貴様など、とうの昔から嫌っている」

顔色ひとつ変えずにそんな非道い嘘を吐く物だから、貴方は言い返す気力もなく泣いてしまいます。
だって、とうの昔から嫌っていたなんて、実際非道過ぎますから。
彼は泣いている貴方を置いて、そそくさと去ってしまいます。

「……僕(やつがれ)などがあの娘の傍に居ること自体、業(ごう)だろう」


＊

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