貴方の隣は私じゃない「五条悟」

No.9:合同任務（傑side） ページ10

傑side

『うん。特になんも言われてないよ。』


…なんで嘘をつくのだろうか。


あの時と一緒だ。


悟に彼女が出来たと報告が来た時、その時と同じ顔をしている。


泣きそうな。辛そうなでも、絶対に泣かない。今は無理して笑うしかない、そんな顔をしていた。



Aにとって私は信用ならない存在なのだろうか。



悟、君がAのそばに居なきゃいけないのに。


こんな辛そうにさせるなんて、何をしてるんだ。


なんで、あんな女の所に…Aがどれだけ傷ついたか…わかってるのか｡


『傑…？どうしたの？そんな険しい顔して』


夏「そんな顔してたかい？」


五「してたぞ」


『傑が黙ったら気まずいんだからやめてよねー！』


気まずくなる…？


夏「悟…？やっぱりA何か言ったんだな？」


五「本当の事しか言ってねぇよ」


夏「Aに何を言ったんだい、悟」


五「後で言うから落ち着け､傑」


『そうだよ、任務行く前に喧嘩して体力無くすのは良くないよ』


五「…っ…ん…ぇ…」ボソッ


『…っ!!………』


なんだ…今悟はなんて言った？



なんでAはそんな泣きそうな顔をしてるんだ。


『…早く行こ！任務終わらせてカフェでも行こ！！』


夏「……そうだね」



五「( ﾟдﾟ)､ｹｯ」


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任務は省きます(すみません)

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＿カフェにて＿


夏「で、悟Aに何言ったんだい？」


五「この前俺と亜美ちゃんでお茶行った時に相談を受けて……」


悟が話をしてる時ずっとAは下を向いていた。

『……』


夏「それは本当かい？A」



『傑、後で話がある。とりあえず今言えることは私じゃないってことだけ』


五「嘘つくんじゃねぇよ」


『ついてない！悟と喧嘩しても私に勝ち目はないから今まで黙ってたけど悟には信じて欲しかった。疑わないで欲しかった。長い間一緒に過ごしてきた悟には私の事わかってくれるって信じてたよ。でももう無理だよ。』


最後にAは『悟のことずっと好きだったのに。』と言ってカフェを出ていった。

No.10:もう無理だよ。→←No.8:は？

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