検索窓
今日:3 hit、昨日:0 hit、合計:67,416 hit

006 ページ7







『本当意味わかんない!あの態度!なんなの!』





いつの日かさつきに愚痴ったことがある。

何をしても全部無視され、注意も聞かずテーピングもさせては貰えない。

マネージャーってなんだろう、私って迷惑なのかな?やめた方がいい?と本気で考えた。アイツのせいで。



「私も、一軍昇格の為に声掛けた時はそんな感じだったよ。今は懐いてくれてるけど」





さつきには普通、なのに私にはあの態度。

それが余計に気に入らなくて、やっぱり男は胸が大きくて可愛い子が好みなんだと。どっかのガングロと同じじゃねーか。









『これからやっていける自信ない』







そんなさつきへの愚痴を思い出しながら、目の前にいる従兄妹にそんな弱音を零す。


そういえばさつき含めて、キセキの世代(黄瀬以外)は私の事をもう嫌いだろうか。

みんながわからない、と泣いたあの日から関わったのは幼馴染である大輝とさつきだけ。




またみんなの、あんな悲惨ではない楽しそうにしてるバスケがみたいなんて叶わない願望を抱きながら。







「そうは言っても、黄瀬とも仲良くしてくれなきゃ困るからな。うちはチームプレイを捨てたりはしないし、選手とマネージャーでいざこざ起こされても困んの」







少し厳しく私に言う従兄妹の顔は、しっかりキャプテンをやっていた。








007→←005



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (32 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
168人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:愛璃珠 | 作成日時:2021年8月7日 20時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。