復讐します【桃】完

5. ページ5

今私の部屋に入ってきたのはわたしのお兄ちゃんの大毅





わたしはお兄ちゃんのことが大っ嫌い









小さい頃、お兄ちゃんが少しやんちゃな頃公園で遊んでいたらわたしと同い歳ぐらいの男の子の蹴った石ころがお兄ちゃんの足にぶつかってしまった




｢おい！なにしてんねん！！｣



ドンッと男の子を突き飛ばしたお兄ちゃんはその子に殴りかかった




｢お兄ちゃんやめて！｣


わたしはすかさず駆け寄ってお兄ちゃんを止めた



冷静になったお兄ちゃんはその場に居ずらくなったのか、舌打ちをしてすぐに帰っていった







その後からわたしはお兄ちゃんにバカにされブスとみんなの前で言い、他の子達もお兄ちゃんに変なことを吹き込まれたのかブスと言われ続けた





それのせいと言っていいほど今のわたしが地味でしゃべる友達がいないのはお兄ちゃんの行動のおかげ







だからお兄ちゃんのことは大っ嫌い






｢なに……｣




｢いやいや、何ちゃうやろ笑｣





ケラケラ笑うお兄ちゃん




｢まあええわ、おかんがご飯できたってー｣






それだけ伝えてお兄ちゃんは部屋から出て行った

6.→←4.

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す