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「 ねぇ、ここ、入っていいの？ 」
目の前には立入禁止の紙
臣「 いいっしょ、こんな青春の場所
立ち入り禁止にしてどうすんの 」
そう言って登坂くんは屋上のドアをガチャりと開けた
悪いことはしちゃダメって思ってたのに、
ニヤリと笑う登坂くんを見て、
私も屋上へと足を踏み入れた
臣「 あ〜、気持ちぃ 」
手を広げて空を見ている登坂くんを見て
私も真似してみた
臣「 何だよその顔 」
そう言って無邪気に笑う
それは、私が見たことのない本当の笑顔のようだった
「 いやー、風が気持ちいなって 」
登坂くんの方を見ると、さっき私に向いていた顔は
こちらに向いていなくて
フェンスに体を預けてどこか遠くを見ていた
私も隣に行って、真似をする
好きな人の真似ってしたくなっちゃうよね
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作者名：ジロ | 作成日時：2017年8月4日 15時
