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(ニノside)
智「おはよ、カズ」
翔「ニノ、おはよう」
雅「おはよ、ニノ。元気？」
潤「にの、クマあるぞ？大丈夫？」
和「あ、うん。ごめん。ごめんなさい。」
潤「謝ることじゃないよ。なんかあった？」
和「いや、大丈夫」
智「菱井黄汰郎」
和「え？なんのこと？」
智「暴言か」
和「なにいってんの？大丈夫だって」
智「4人の大丈夫を信用したことなんてない。
潤と雅紀は和のこと頼むね？
翔くんは30分だけスケジュール遅らせてきて。
俺はマネージャーんとこ行ってくる。
和、安心しろよ。」
真っ黒なドス黒い笑み。
そのくせ、声は柔らかい。
背中から感じるのは安心からの涙で目が霞む俺でさえも離れたくなるような圧倒的存在感。
温厚なくせに1度キレるとその後がやばいことは俺たち全員知ってたはずなのに止めることすら出来なかった。
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(智side)
智「マネージャー、菱井黄汰郎だ。どこだ？」
マ「大野、今はやめとけ。こんな時期に暴力沙汰は厳禁だ。」
智「誰が手ぇ出すって言ったよ？
俺は和を傷つけた方法と同じ方法で息の根を止めに行くだけだ。」
マ「バカか？物言いが物騒すぎるぞ。
まぁお前らは二宮に付いててやれ。
3週間もやられてたら心が病むに違いない。」
智「じゃあ後は頼みます。」
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(ニノside)
半年強経って菱井黄汰郎は芸能界を引退した。
引退理由は一身上の都合とか言ってた。
あの時おーのさんがとった行動もわからない。
でも次に会った翌週からパタリと消えたあの行動。
逃げるという選択肢が俺の中にはないことがわかっていたおーのさんは、
あいつを消すという選択肢を取ろうとした。
でもあの作品の公開は5か月後だと決まっていたから、ロングラン公開まで考えて半年と少し経ったこのタイミングで菱井を消したのだろう。
いつまでもどこまでも分からないけど
俺たちはあの人について行く。
なんでとか聞かないで。
俺もあの人の魅力に取りつかれてるんだから
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作者名：新杜 | 作成日時：2022年7月11日 13時
