21日目 ページ22
ま「A、あーん、は？」
「〜〜〜っ、やだ、まふそれやだ」
ま「やだじゃない、風邪をひいたAが悪い」
グサっとまふから正論をそのまま一直線に言われる。
ヴｯ……確かにそうだけどさぁ。
別に今じゃなくてもよくない？
だって……だって今隣には……、
隣には……、
そ「ん？何？普通に食べればいいじゃんw」
「……」
ほら！みて！？この笑い！
後ろを向いてはブフッと手を抑えて笑いをこらえているそらるさん。
絶対この人馬鹿にしてるよね！？
「〜〜〜っ、食べるよ！食べればいいんでしょっ！」
意を決してパクッとようやく目の前に出されたお粥を食べる。
もっ、もっ、もっ、もっ……。
そ「ど？おいし？w」
「……おいしい」ﾌﾞｽｯ
そ「ちょっ、なんでそんな不貞腐なのww」
膨れてるほっぺたをツンツンとそらるさんに突かれれば、ぷいっと不機嫌にそっぽを向いた。
だって、あの「あーん」ですよ？
あーんって子どもにするあれでしょ？
あたしそこまで子どもじゃないし！
14歳だし！学生で例えたら中学2年生だし！
あとまふにもちゃんと年齢言ったし！
そんな私の不満を見透かしたのか、
ま「僕から見たらまだまだAなんて子どもだよ」
"ほら、早く口開けて"
呆れたように"ん、"と口元までお粥を近づけてくる。
「……………あ、」ﾌﾟｽｩ-
そ「wwwwwwはぁ〜おもしろいなぁ」
これでもかと言うぐらいそのシュールな一部始終を眺めていたそらるさんは、
ケラケラと必死にお腹を抱えて笑った。
うん、後で絶対治ったら仕返ししてやろ。
そう心の中で私は誓ったのだった。
ま「はい、口開けて、あーん」
「……………やだ」
ま「口、開けて」
「………………あ」ﾌﾞｽｯ
くそぅ……こいつ……なかなか口を開けない私に対して段々口調が激しくなってきたぞ。
ま「これ、食べたら薬飲むんだからね？」
"分かってはいると思うけど……逃げんなよ？"
びくっ
段々と命令口調になってきた、たまに現れるまふのもう一つの人格。
そ「あーあ、もう逃げらんないね」
やっちゃったね、とでも言いたげなそらるさん。
「………ぅう」
あぁなったらもう大人しく、私はまふに従うしかない。
ま「はい、あー……ん」
「……あー、ん…」
そ「ふっwwwふ、はぁ〜たのしw」
こうして私とまふの戦いは、長く長く続いたのであった。
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いるよ - 最高過ぎました… (2022年12月5日 19時) (
レス) id: 7464634473 (このIDを非表示/違反報告)
千華(プロフ) - 未成年だから途中まで！また成人して覚えてたら見に来ます！ (2021年5月25日 17時) (レス) id: ff1aa8f056 (このIDを非表示/違反報告)
しふぉ - このお話が好き過ぎてまた見に来てしまいました。 (2021年2月7日 2時) (レス) id: 19d2dfc8bd (このIDを非表示/違反報告)
雪 - 良かったです。また書いてくれると嬉しいです。 (2020年12月11日 12時) (レス) id: c11f1036fc (このIDを非表示/違反報告)
。。みかん - あの、後日談みたいな成長した主人公ちゃんと歌い手たちの話が欲しいと切実に思いました。もう、、あの、本当、、、好きです。（唐突な告白） (2020年11月29日 21時) (レス) id: 301c148c11 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：羽鳥 | 作成日時：2017年10月23日 3時
