98.極秘事項 ページ8
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口元をナフキンで拭いたチェリーはにこっと笑って(パン屑が付いてたのは内緒にしとこうと思う)
「そか、ありがとう。」
そう言ってコーヒーをこくんと飲み干して
「実は新しくカフェをオープンする相談を受けててね。その土地探しなんだけど、それでも大丈夫？」
カウンターに腕組みをして私を見上げた。
カフェ…か。うん、悪くないかも。
あの場所にたくさんの人が集まってのんびりゆったりした時間を過ごしてくれるなら
それはそれですごく幸せな事なのかもしれない。
「いいね、カフェ。立地的には悪くないもんね、あそこ。」
「うん、パン屋さんだっただけあって条件は申し分ないと思うんだ。」
「でも、土地の形が変だけど大丈夫なの？」
「そこは智くんの腕次第。」
「え…おーちゃん…？」
突然チェリーの口から出てきたおーちゃんの名前にドキッとしてちょっと動揺してしまう。
え？『智くんの腕次第』って…おーちゃんがカフェを開くの？
え？どう言う、こと？
「あ、違う違う。智くんがカフェ開く訳じゃないから(笑)」
固まった私を見透かしたように眉を下げてあはは！と笑ったチェリーだけど
イマイチ理解出来なくて私は上手く笑えない。
「ジャンだよ。知ってるっけ？」
当たり前のように言うチェリーにますます私の頭は混乱する。
ジャンってあのジャン？おーちゃんの事大好きだって言う、ジャン？
「雅紀が『おっちゃん』って言ってたジャン？」
「そうそう(笑)まだまだ極秘なんだけどね。こっちにカフェ開く予定なんだよ。」
「え、こっちにって…おっちゃんって凄いデザイナーなんでしょ？日本でカフェなんてやってる場合なの？」
「言い方な(笑)ま、厳密に言えばカフェのプロデュース的な？
智くんがデザインしてジャンがプロデュース、みたいな？ま、智くんがなんか渋ってたからそこはどうすんのか知らないけど。」
そう言ってグラスに注いだお水をこくこくっと飲んだチェリーは
「ま、また近いうち色々話そうぜ。」
そう言って大量のパンを持って帰って行った。
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えこる(プロフ) - ちぇろさん» ちぇろさん♪初めまして！凹むことがあったんですね、大丈夫ですか？私のお話しでほっこりしてもらえて嬉しい！凹む事もふと出会えた事もきっと大切な分岐点ですね。こちらこそ、読んで下さってありがとうございます。 (2018年12月16日 7時) (
レス) id: 65a91b6069 (このIDを非表示/違反報告)
ちぇろ(プロフ) - はじめまして。ふと出会って、イッキ読みでした。ちょっぴり凹んでいた今日がほっこりに変わりました。素敵なお話ありがとうございました。 (2018年12月15日 20時) (レス) id: 41e005de67 (このIDを非表示/違反報告)
えこる(プロフ) - marigd88さん» 初めまして！うわ！なんだか素敵な感想ありがとうございます(≧∇≦)そう言って貰えてホントに嬉しい。読んで頂いてありがとうございました！ (2018年2月20日 18時) (レス) id: f3db2eb862 (このIDを非表示/違反報告)
marigd88(プロフ) - 初めまして、なんだか疲れた心がスッと軽くなるようなお話に出会えて幸せです。ありがとうございます！ (2018年2月20日 1時) (レス) id: 568559de4b (このIDを非表示/違反報告)
えこる(プロフ) - あんこさん» あんこさん、コメントありがとうございますm(_ _)m涙流して貰えるようなとこあったかな…と、書いた本人既に忘れてますが、読んで貰えて凄く嬉しいです。ありがとうございました！ (2017年10月28日 22時) (レス) id: f3db2eb862 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：えこる
作成日時：2017年2月17日 9時
