子猫を見つけたら-2 ページ13
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ほらこれとか、ここからそんな遠くないし…３ＬＤＫでこの家賃なら有りじゃない？ 小動物ならＯＫだって。
こっちだと少し古いけど…駅には近いから通勤しやすそうだしペットもいいって…あ、１階だと庭付きらしいよ。
次から次へと画面を見せて説明してくれるけど、ちょっと頭がついてかない。
「待って待って」
「…なに」
「…もしかして前から調べたりしてたの？」
「うん」
「藤原くんも一人暮らしするつもりだった？」
「いや…Aと住みたいな〜って」
「…初耳なんですけど」
「うん、今初めて言った」
それがなにか？ みたいなこのいつもの感じね。 わたしもだいぶ慣れてきたけど。
「あのね、それってまずわたしに相談ていうか…話？ をするべき案件じゃない？」
「…いやなの？」
「いやなわけないけど…」
「ほんとはちゃんと時機みて言うつもりだったけど…ちょうどいい機会かなって」
藤原くんもさすがに今回は「じゃあいいじゃん」とは言わなかった。
今も実家暮らしの藤原くんはしょっちゅうわたしの家に来てるけど…一緒に暮らすとなると…。
何か変わるのかな…もちろん同じはずはないだろうけど…イヤなとこが見えて嫌われたりとかあるんじゃない？
いやいやでも、そう、子猫のために今言ってくれたんだしね…。
色んなことをぐるぐると考えてると、ポンッと頭に置かれた手と優しく目を細める藤原くん。
「そんな悩まないで」
「ん…」
「…大丈夫、きっと上手くやってけるから」
「…うん」
「とりあえず試してみるぐらいの気持ちでいいんだから…ね？」
「そう…なのかな」
「うん、そうだよ」
そうだよ、って。 これまたいつもの少し強引な…でもわたしには効果てきめんな、そんな口調で。
「あ、でも藤原くんのお家の人とか…大丈夫なの？」
「あ〜…もう言ってあるし」
「え、なにを」
「ん〜？A と一緒に住もうかなって」
「…そうなの？」
「うん。 で、こないだAのお父さんにも相談…ていうか話してみたら了承してくれた」
「…あ、そう…」
うん。 もう驚かない。
当事者のわたしが一番最後に知るってどういうこと？ とは思うけどね。
なんて言うんだったかな、こういうの…あ〜あれだ、外堀から埋めるだったっけな… 違ったっけ？
結局、子猫は無事に飼ってくれる人が見つかって、わたしの元にくることはなかったんだけれど。
それからまもなく。
ふたり暮らしが始まることになりました。
end
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ちょる(プロフ) - 優希さん» うわぁ…嬉しいお言葉どうもありがとうございます！優希様を少しでも癒せているのなら良かったです。頑張って更新しますね！ (2020年8月29日 0時) (
レス) id: 7af395255e (このIDを非表示/違反報告)
優希(プロフ) - 5周以上読み返しています笑樹くんも彼女も可愛くていつも癒されていますこれからも応援させてほしいです(^^)頑張ってください！ (2020年8月25日 21時) (レス) id: 307e0556dd (このIDを非表示/違反報告)
ちょる(プロフ) - やのさん» コメントどうもありがとうございます！やの様のお宅にも天使ちゃんがいるのですね〜嬉しい偶然でした。少しずつですが更新頑張りますね！ (2020年6月14日 21時) (レス) id: 7af395255e (このIDを非表示/違反報告)
やの - 偶然にもうちの愛犬と同じ名前でビックリ 笑 これからも更新頑張ってください！ (2020年6月14日 17時) (レス) id: 5ec2e089be (このIDを非表示/違反報告)
ちょる(プロフ) - ゑ。さん» 感想頂きどうもありがとうございます！猫のようにマイペースな感じが出てたら嬉しいです。少しずつお話増やせるように頑張ります。 (2020年5月3日 22時) (レス) id: 7af395255e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちょる | 作成日時：2020年4月28日 21時
