ミニミニ同窓会-1 ページ14
side 彼
久しぶりに高校の友人と飲んでるうちに、何がきっかけだったかAの話になった。
「おまえらも長いよな〜」
「そう?」
「いやでも高校ん時は知らなかったけど」
「あー…」
まあ知らなかったも何も…A本人でさえだいぶ後までそのつもりじゃなかったみたいだし。
思えばそういう話とかしたことがないような気がしないでもない…かもしれない。
でも、好きでもないのに家に行ったりとか、こんなに一緒に過ごすことないだろって俺は思うんだけど。
「でもちょっと怪しいとは思ってたかも」
「怪しいって…」
「なんか昼休みだったかな…家に行くとか行かないとか喋ってんの聞いたんだよな」
「あー…」
確かにしょっちゅうAの家に行ってたから、そんな会話も日常茶飯事だった。
考えてみれば彼氏でも幼馴染とかそういうのでもないのに、Aもよく疑問に思わなかったよな…。
ちょっと抜けてるところがあるから…俺が言うことに対してだけだったらいいんだけど流されやすい気もするし。
…なんか今さらだけどちょっと心配。
「どこを好きになったとか聞きたいかも」
「はあ?」
「だってお前すっげえモテてたし…こういったらなんだけど選び放題っていうか。 だからどこが良かったのかなって」
「ん〜…どこがねぇ…」
「おーい、全部とか言うなよ」
「…イヤだと思うとこがひとつもないところ?」
「はいはいはい、それを全部っていいます〜」
呆れたように言われたってそれ以外に言いようがない。
Aに対してこういうところが好きってよりも、性格も行動も…こういうとこイヤだなって思う要素がない。
もちろん見た目だってそう。 好きなタイプってより、その姿カタチがAだったってだけで。
「そうだ。 今呼んでよ」
「えー…」
「いいじゃん、俺だって久しぶりに会いたいし」
「なんでだよ」
「樹く〜ん、心の狭い男は嫌われるわよ〜」
「あほか…連絡はするけど来るかは知らない」
とは言ったけど、
『え、いいの?』
『今から行くね』
なんてすぐ返事がきた。
.
501人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「THERAMPAGE」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ちょる(プロフ) - 優希さん» うわぁ…嬉しいお言葉どうもありがとうございます!優希様を少しでも癒せているのなら良かったです。頑張って更新しますね! (2020年8月29日 0時) (レス) id: 7af395255e (このIDを非表示/違反報告)
優希(プロフ) - 5周以上読み返しています笑樹くんも彼女も可愛くていつも癒されていますこれからも応援させてほしいです(^^)頑張ってください! (2020年8月25日 21時) (レス) id: 307e0556dd (このIDを非表示/違反報告)
ちょる(プロフ) - やのさん» コメントどうもありがとうございます!やの様のお宅にも天使ちゃんがいるのですね〜嬉しい偶然でした。少しずつですが更新頑張りますね! (2020年6月14日 21時) (レス) id: 7af395255e (このIDを非表示/違反報告)
やの - 偶然にもうちの愛犬と同じ名前でビックリ 笑 これからも更新頑張ってください! (2020年6月14日 17時) (レス) id: 5ec2e089be (このIDを非表示/違反報告)
ちょる(プロフ) - ゑ。さん» 感想頂きどうもありがとうございます!猫のようにマイペースな感じが出てたら嬉しいです。少しずつお話増やせるように頑張ります。 (2020年5月3日 22時) (レス) id: 7af395255e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ちょる | 作成日時:2020年4月28日 21時