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金曜日の昼休み。

今日飲みに行かない? と翔平からのお誘い。
いつもと同じ文面だったけれどなんとなく、本当になんとなく嫌な予感を感じながらOKと返事を返した。


普段行くがちゃがちゃした居酒屋ではなく、前に何度か来たことのあるオシャレなバー。

先にきていた翔平はカウンター席の一番奥で既に飲み始めていた。


「お疲れ〜、久々じゃない? ココくるの」

「おー、まあなーうん」

「なに、なんかあった?」

「…ちょっと落ち着いて話したくて、」

「待って、注文しちゃうから。 来てから聞く」


翔平のこの感じ…覚えがある。
十中八九、女のこと。 同じオンナとしての勘は当たるんだよね〜…。

注文したカクテルがきて、とりあえず一口。


「…で? なんの話?」

「それが俺…こ、こ、恋に落ちてしまいました!」

「…ふぅん」


…ほらね、やっぱりそうだった。


「ふぅん、て。A は冷たいですねぇ」

「はいはい、それで?」

「いや〜…実は今日も飲みに誘ってOKもらってたんだよ」

「あー…ダメになっちゃったんだ」


その予定がつぶれたから私はその穴埋めってわけですか。
まあまあ、いいんですけど。


「それがその理由がさぁ…遠距離中の彼氏が急に帰ってくるから、って」

「え、彼氏持ちを好きになったの?」

「いや知らなかったんだって…なんならすげぇイイ感じだと思ってたんだから」


そのすげぇイイ感じだった彼女との出会いからアレコレ。
正直、聞きたくもないそのアレコレをまとめると。

早い話が、思わせぶりな態度のせいで翔平はもうメロメロになっちゃったってこと。
まあ…翔平を好きな私だから思わせぶりなんて思っちゃうけど、実際はたぶん違うんだろうと思う。

話を聞く限り、そういうつもりじゃなかった、と言えるような言動しかしてなさそうだし。
彼女に夢中になった翔平が勝手に舞い上がっちゃったってところかな。


「あーもう! 今夜カッコ良くキメるつもりだったのにー」

「仕方ないねえ…やけ酒に付き合うか」

「おう、今日は飲むぞー」


私の好きな、名前は可愛いらしいのになかなか度数の強いシューターカクテル。
翔平はあまり強くないくせにアホみたいに飲んで…案の定ベロベロに酔っぱらってしまった。

…それだけショックだったってことか。

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・・・→←何も起こらない彼とのお話(s.u)



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ちょる(プロフ) - も。さん» はじめまして。たくさん褒めていただきこちらが嬉しくて叫び出しそうです…!ひとまずはもうひとつの作品の方を頑張りますね。感想頂きどうもありがとうございました! (2020年6月7日 21時) (レス) id: 7af395255e (このIDを非表示/違反報告)
も。(プロフ) - こんにちは!お話全て読ませて頂きました、どれも素敵なお話で胸がキュンキュンして叫び出しそうになりながら読みました……これからも更新頑張ってください!猫みたいな〜の作品の方も読ませて頂きます! (2020年6月7日 17時) (レス) id: db66c21382 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ちょる | 作成日時:2020年3月1日 21時

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