第85話「トド松と五人の悪魔」 ページ19
「え?バイト?」
「うん、スタバァで始めたんだ〜」
今日もスーツに着替え、職場に行こうとすると珍しく早起きしているトド松が
なんとスタバァでバイトを始めたらしい
ニート卒業おめでとう、とお祝いに諭吉を一枚あげると泣いて喜んでた
久しぶりに新しい服が買えるよぉぉと泣きわめくトド松
女の私でさえここまで服に関して執着しない為、見習わねばと何となく思った今日この頃
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【カタカタカタカタ】
「(もうちょっとでできそう…休憩しよ…)」
んー、と体を伸ばし席を立つとレジに向かう
レジには先日から働き始めたトド松が
今日は休日なのだが、仕事が少し残ってた為トド松の様子見も兼ねてスタバァでお仕事をしていた
「トド松、オススメちょうだい」
「んー、だったらキャラメルマキアートは?結構女の子に人気だし、甘いから疲れてる時にいいよ!」
「じゃあそれにしよっかな」
「はーい」
慣れた手つきで作ってくれ、マジックでカップに何か書き込むと私に丁寧に渡してくれた
お礼を言い、席に戻るとカップには『僕も頑張るから、お仕事頑張って!』という文字と、可愛い兎の絵が書いてある
不思議と疲れが飛び、心の中でトド松を応援すると一口飲みまたパソコンと向き合った
のに
「あんれまー!ずいぶんハイカラな店だっぺー!!」
「……」
目の前にはザ☆田舎の格好をした松野家兄弟たち
アンタら何してんの
思わずパソコンを打つ手も止まってしまった
すると、トド松が見たこともない速さで五人を店の外へつまみ出すと5人に見事な土下座をかましてた
何だか嫌な予感
いや、確実に嫌な予感
「えぇ〜!すごい!六つ子なんですかぁ!?」
スタバァの女の子の店員さんの声に顔を上げると、奴らが店内に戻ってきていた
つかお前らデレデレしてんなよぶち殺すぞ
思わず操作していたマウスがミシッと嫌な音を立てるが、落ち着くために深呼吸
が、トド松の物凄い顔に飲んでいたマキアートを吹き出しそうになる
なんちゅう顔してんのトド松!
女の子たちが去った瞬間、トド松は何かしゃべりトイレの前に机と椅子と飲み物とパフェを置くとぷんすか去っていった
カラ松のいつもの凛々しい眉も今は面影もなく、ただただ目が点になっている
「(他人のフリ、しよう)」
そう心に決めると、あの悪魔たちを視界に入れぬようパソコンに集中した
が、やはり気が散って何度も打ち直すハメになるのだが
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みかん - 私も、銀魂の土方さん好きです。もちろん、カラ松も大大大好きです!! (2017年4月28日 14時) (レス) id: 14a0e6fbb6 (このIDを非表示/違反報告)
全松girl(プロフ) - Q、イバラさんは、ナオト好きなんですか? この小説とても大好きです!自分が書いた小説の更新忘れそうなくらいです!((更新しろよ! (2017年1月13日 21時) (レス) id: 423ee50578 (このIDを非表示/違反報告)
にゃにゃこ - 面白いです!質問じゃないかもですが、質問いーですか? Q六子の皆さん!6股でいいし、結婚してくれませんかー!?愛してんぜー!!!この小説書いてるイバラさんも愛してるー(((はぁと (2016年9月10日 22時) (レス) id: adb7cc6ed4 (このIDを非表示/違反報告)
ユウ - 楽しいです。更新待ってます。 (2016年7月15日 15時) (レス) id: 6b28d6e403 (このIDを非表示/違反報告)
!マン - 自分がコメント間違えました。恥ずかしいです… (2016年6月25日 8時) (レス) id: 31aebc4975 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:イバラ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/novel/ecfed04be15/
作成日時:2016年5月18日 12時