【おそ松さん】次男、拾いました。２

番外編「逆襲の下宿人」 ページ7

※夢主ちゃんと六つ子は仲直りした設定です、そしてカラ松は松野家にいる設定


皆さん大好きおそ松さん

その前作である『おそ松くん』

そのおそ松くんに、怖い話がひとつあったのはご存知だろうか

カリスマレジェンドとかほざく今のおそ松とは全く真逆で純粋無垢な幼い長男

そのおそ松がいる家、松野家に下宿することになったとある男

その男はとても優しく善良だったのだが、裏の顔は実は強盗

それを偶然知ってしまったおそ松に暴力を振るい「バラしたらお前の家族全員殺すぞ」と包丁を突き立て脅した

それでは飽き足らず、おそ松に強盗の手伝いもさせた

また、人を三人、ネコを15匹、カエル3匹、ノミを100匹も殺したと豪語している

ノミを100匹殺したなんて、わざわざノミを探したのだろうか

最終的に松野家全員に知れ渡ると、おそ松を人質に逃走しようとした

が、ちゃんと逮捕され刑務所にいた

そう、『いた』のだ


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『えー、次のニュースです…』

「あ〜暇〜だけど働きたくね〜」


とある市内の一軒家

今日も今日とてニートな六つ子は各自好きなことをして遊ぶ

やたら松という感じが多いこの松野家は、世にも珍しい六つ子がいる

いざとなればYDKなのだが、なんせスイッチはどこにあるか分からないしむしろあったとしてもエンジンかかるまで何年もかかるでろう

ニート、といっても友達がいないわけではない

ちゃんといることはいる


「A、なんか家の近くまで来たからせっかくだし寄るっぽいぞ」

【ガバッ！】

「「「まじで！？」」」


カラ松がケータイの画面を見ながら兄弟たちに呟いた一言で、誰もが起き上がり目を輝かせる

Aという女が家に来る

それだけで童貞な六つ子は各自それぞれ準備を始めた


「やばいやばい！！Aちゃん来るのに今日に限って私服まとめ洗いしちゃったよ！」

「やきうすんのかな！？」

「…着替えてくる」

「ほらおそ松兄さんも着替えて！パジャマはまずいよ！」

「えぇ〜、よくなぁい？てゆーかお前らどんだけ楽しみなの〜？」

「兄さん、ちゃっかり俺の手鏡で身だしなみチェックしないでくれ」

【ピンポーン】

「あ！兄ちゃんが出る〜」

「クソ長男抜け駆けすんなコルァ！」


嬉しそうにおそ松が玄関へ走り、ガラリと戸を開けた


「ひっさしぶり〜Aちゃ…ん…」

「あぁ、久しぶりだな

おそ松」


振り上げられた包丁

それが、またあの悲劇が始まる合図だった

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