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どうしよう。 ページ6

今日は学校を休むことにした。彼はものすごく心配してたけど行っても無意味だって言ったら何も言わなくなった。


?「あっ!そういえば名前言ってなかったな!俺は有栖川帝統だ!」


思い出したように大きな声で個人情報を叫ぶ彼はきっと自分のお腹の音を気にしてる。そう思いながらふふっと笑うと


帝「なんかおかしかったか?あと俺のことは帝統って呼んでいいぜ!お前は?」


そう言って帝統は上から見下ろしてきた。


六『私は__六華。』


帝「六華って言うのかぁ!めちゃくちゃいい名前だな!」


あえて苗字は言わなかった。なのに彼は気にしないでくれた。


六『そうだ!帝統、お腹空かない?家に帰ってご飯でもどう?』


ほんとは食欲なんてひとつもないけどさすがにずっと鳴らされるのは耐え難い。

すると帝統は


帝「まじかよぉ!俺3日何も食べてなかったから助かるぜ〜!ありがと!六華!」


眩しい笑顔をこちらに向けた彼は手を合わせて感謝してきた。

……え?今3日食べてないって言った?聞き間違いかな?


六『ね、ねぇ帝統。毎日ご飯食べてるよね…?』


すると彼は不思議そうに


帝「あ?そんな金ねぇよ。なんたって俺はギャンブラーだからな!人生賭けてやってんだよ!飯食える金なんて時々しか入んねぇんだよ」


堂々と胸を張って言いのけた彼を見て私は絶句した。ギャ、ギャンブラー…?


六『はぁ!?私てっきりちゃんとした人だと思って一緒に着いてきたのにギャンブラーって…!嘘でしょ!?』


もしかしてさっきから賭け!賭け!って言ってたのそういうこと?
ギャンブラーの血が疼くぜぇ!的な感じ…?


帝「嘘じゃねぇよ!俺はそんぐらい頑張って生きてんの!お前よりこの世界の過酷さ知ってんの!」


…………。


六『ギャンブラーの過酷さなんて誰も知りたくないわよ…。はぁ…変な人と関わっちゃった。』


帝「おい!変な人ってなんだ!」


大声で叫ぶ帝統はすれ違う人の注目の的になっている。


六『と、とりあえず帝統。目立ってるから静かにして…。まずはご飯ちゃんと食べよっか…』


帝「おぉ!さんきゅーな!」

私のテンションとは引き換えにきらきら瞳を光らせている。

はぁ…。これからどうしよう。

派手に。→←最高の笑顔



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作者名:徠夢 | 作成日時:2020年5月31日 0時

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