【d!】たまり場 (ページ5)

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第5話ページ5

私も理解できなかった
頭にハテナを浮かべていると
グルッペン様はくるりと
振り返り私に向かって跪いた
初めて見たグルッペン様は
殿下の数百倍顔が良く誰もが
見惚れてしまうほどだった

グル「A・カルトヘルツィヒ令嬢」
A「､､､はい」
グル「私の国に来ませんか」
A「､､､､､､､､､はい？」

ひとつも理解できなかった

リア「な！？､､､ｯ､､､そんな」

？「あんの馬鹿､､､何してんねんまじで」
？「あぁなったら止められないめぅ〜」

どういうこと？

殿下の腕の中にいながらも
グルッペン様の言葉を聞いて目を見開き
悔しそうなリア
ギャラリーの中から二人の声が聞こえた

王子「はぁ！？何言っている！！Aは俺の！､､､ｯ､､､おれ、の」
グル「？､､､婚約解消したんじゃないのか？」
王子「ｯ､､､だが！Aは俺のことが好きだ！そう簡単にホイホイと他国のやつについて行くほど尻軽な女では無い！」

この人は私に対して
そんな女だと思っていたのか
浮気している夫の帰りを健気に待っている
一途な女、自分にとって都合のいい女

､､､馬鹿馬鹿しい

グル「それは分からないだろう？」
王子「ｯ､､､」

自信満々な笑みで私に手を
差し伸べるグルッペン様

この人の手を取ったらどうなるんだろ
この場にいるということはは少なくとも貴族
殿下であるこの馬鹿野郎に
そんな口の利き方をして
許されているということは
殿下と同等の立場
､､､つまりどこかの国の王の息子ということ

王「A令嬢」
A「､､､はい」
王「我々のことは気にしないでくれ､､､この愚息を支えてくれるのはそなたしかいないと思ったのだ､､､だがこんなことになってしまった今私は何も口出せぬ」
A「､､､」

この国は別にどうでもいいんだけど
この人は私と初対面なのになんで
自分の国に連れて帰ろうとしてるんだろ
もしかして変なことに使われるのかな
だったらやだなぁ
せっかく自由になれると思ったのに

グル「､､､この手を取ってくれませんかA令嬢」
A「､､､」

なんか､､､頭ふわふわする