不思議な少女【d!】

第28話 ページ30

ショッピ視点







先輩らも昼に同じような会話しとったなぁ


こんな偶然あるんや





女の子はずっと無表情で


膝に乗ってる猫を撫でながら


淡々と会話する









A「そうですか」








てかこんな盗み聞きみたいなんダメやんな


今日は帰ってまた明日来よ






そう思い踵を返そうとすると


聞き覚えのある名前が


耳に入り思わず立ち止まる









？「､､､シッマ先輩」









え？


シッマ？


コネシマ先輩のこと？


コネシマ先輩と電話してる？


この女の子が？


あのコネシマと？









？「､､､無理しないでくださいね」


？「まあ我が家はいつ来てもいいんで」


？「はい」









さっきの会話といい


シッマ先輩といい


どういうことや？


電話の相手はコネシマ先輩？


もしかして弁当作ったのこの人？


それやったらさっきの糖分の話の辻褄が合う



やとしたらどういう関係なんやろ


先輩めっちゃ隠しとったしな









猫「ﾆｬ､､､ﾆｬｰ」


？「うん､､､」









優しく猫を撫でている女の子





絵になるなぁ


綺麗で透き通っていて


消えてしまいそう






なんて考えていると


女の子が動き出した









やべっ


今日はもう帰ろ


また別の日に来よう









――――――――――――――――――――――――
A視点









ﾋﾟｰﾝﾎﾟｰﾝ








A「､､､ん、？」









深夜2時


インターフォンの音で起こされた





こんな時間に誰や





まだ起きない頭をフル回転させて考える






とりあえず出ないと





そう思ってモニターを覗くと


見覚えのある姿が写っており


目が覚める









ｶﾞﾁｬ






コネ「､､､A」


A「､､､」


コネ「A､､､A、俺､､､おって、も､､､ええん、かな､､､」









先輩は制服のままだがボロボロで


所々血のようなものがついている


頬にも朝はなかったあざのようなものがあり


今にも泣きそうだ









A「､､､シッマ先輩おかえりなさい」


コネ「､､､ｯ､､､Aｯ､､､ふっ､､､」









色々な意味を込めて


しっかりと目を見て伝える




先輩は糸が切れたように


泣き出してしまった




今はいっぱい泣いた方がいい


全部忘れるくらい

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