憧れの人との握手 ページ39
貴方side
大和「あれ・・・!あの渋滞から出てくる奴、TRIGGERのメンバーじゃないか?」
大和さんの視線の先を見ると、TRIGGERの九条天がフラフラしながら渋滞から出てきた。
ナギ「OH!メンバーもチコクなら開場遅れます。ワタシたちセーフです」
環「でも、あいつなんかフラフラしてねえ?」
フラフラとした足取りだったが、体調が悪いみたいで倒れてしまう。
とっさに大和さんが天くんを抱きとめる。
ナギ「Hey!3、2、1で心臓プッシュ!ワタシ、マウス、トゥ、マウスします!」
大和「待った待った待った!息はしてっから!」
大和さんの言葉を聞いてしょんぼりするナギくん。
ナギくん、もしかしてちょっとやってみたかったの?
天くんが心配になって、天くんの近くに寄る。
貴方「九条天さん、ですよね。大丈夫ですか?」
天「・・・ん・・・。あ・・・。あなた達は・・・」
環「あんた、TRIGGERの人だろ。俺たちもこれからライブに行くんだ」
その答えを聞いた天くんは、少し申し訳なさそうな顔をして言った。
天「あ・・・。すみません。ファンの方々に心配かけてしまって。ボクなら大丈夫・・・」
環が答えようとしたけど、なんとなく嫌な予感がして環の言葉を遮る。
貴方「私、TRIGGERの大ファンなんです。特に天くんが大好きで。こんな時に悪いんですが、握手、してもらってもいいですか?」
大和さん達が意外そうな顔をして見ていたが、嘘ではない。
天くんは、少し笑みを浮かべて言った。
天「いいよ。いつも応援、ありがとう」
うっ、天使スマイルもらった。
天くんに会えたことだけでも嬉しいのに、握手もしてもらえた。
もう一生分の運を使ったかもしれない。
大和さん達から少し離れて1人で悶えていると、さっきの言葉を思い出した環が否定した。
環「いや、ファンじゃない。レイレイは別だけど。俺たちもアイドルで、えー、なんつってたっけ・・・?
ああ、あんたたちはあれだ。単なる刺激」
「単なる刺激」
その言葉が聞こえてみんなの方を見ると、天くんが険しそうな顔をしていた。
ちょっと環、なんてこと言ってんの?
大和「おまえ、失礼だろ!なあ、あんた具合悪そうだけど、熱でもあるんじゃないのか?」
天「――いえ、お構いなく」
ああー、機嫌を悪くさせてしまった・・・。
私の印象まで悪くならないかな?
天「同業なら遠慮はいらないでしょ。そこの彼。体力ありそうだね」
環「俺?」
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壮花(プロフ) - フラアウェ組ですね。投票、ありがとうございます (2019年9月13日 8時) (レス) id: e005f99cce (このIDを非表示/違反報告)
朱葉 - 間違えました。フラアウェ組でした。 (2019年9月12日 20時) (レス) id: 0d06cba3a5 (このIDを非表示/違反報告)
朱葉 - 私はフレフレ組が大好きなので,フレフレ組に夢主ちゃんを入れて下さい! (2019年9月1日 23時) (レス) id: 0d06cba3a5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:壮花 | 作成日時:2019年8月13日 1時