二卵性双生児 ページ40
天「お礼はなんでもする。ボクをおぶって、会場まで走って」
嘘でしょ。
その体でライブに出るの？
ナギ「ノー。キンモツはムリです！」
天「ボクは彼に聞いてるんだよ。どう？」
お願い、環、断って！
しかし、その願いも虚しく、環は天くんに質問する。
環「お礼･･･。なんでもか」
天「ああ」
環「王様プリン10個」
天「のった」
その言葉を聞いた環は、両手でＶサインを作りながら言った。
環「やったぜ！」
環の行動に呆れ気味に言う大和さん。
大和「タマは安い男だな･･･」
環はしゃがみこみ、天くんに乗るように促す。
環「ほい。乗れよ」
天「ありがとう」
大和「あのさ、あんた･･･」
天「話しかけないで。5秒くらいでボクは気を失うから、会場が近づいたら起こして。
行って」
環「う、うす」
その様子を見ていた大和さんとナギくん。
大和「･･･なんか、こいつ･･･」
ナギ「テレビと全然イメージ、違います」
それは確かに思った。
でもやっぱり、どっちも好きだなー。
素の天くんを知れたのは、もしかしてファンの中だったら私だけじゃ･･･！
そのことに対して喜んでいると、天くんはもう目を閉じたみたいだ。
やっぱり現代の天使だけあって、睫毛長いな。
顔も整ってるし。
すやすや(？)眠る天くんは、やっぱり天使だった。
陸side
一織「双子･･･？」
一織がびっくりしたように言う。
その言葉に頷き、話し始める。
陸「二卵生だから似てないんだけど。優しくて、何でも出来て･･･、特に、歌とダンスが上手だった。
両親はお店を経営してたんだ。ちっちゃいショークラブだったんだけど、毎晩、夢みたいなステージがあって･･･。
お客さんの笑顔が絶えなかった。
両親が忙しい分、兄さんがいつも構ってくれてさ。
お店のショーの真似をして、オレのために歌って、踊ってくれるんだ。わくわくしながら、手拍子したよ。
兄さんは･･･。オレのスターだった。
･･･だけど、中学に入った頃、お店の経営が悪化して。同業者に奪われそうになったんだ。
芸能界とも繋がってて、ショービジネスの世界に顔が利く、大きな企業だった。
･･･両親は頑張ったんだけど、太刀打ち出来なくて･･･。結局、お店を明け渡すことになったんだ。
悲しかったけど、また家族全員でやり直せばいいって、そう思ってた･･･。だけど･･･。
そいつが兄さんを欲しいって言ったんだ。」
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壮花(プロフ) - フラアウェ組ですね。投票、ありがとうございます (2019年9月13日 8時) (
レス) id: e005f99cce (このIDを非表示/違反報告)
朱葉 - 間違えました。フラアウェ組でした。 (2019年9月12日 20時) (レス) id: 0d06cba3a5 (このIDを非表示/違反報告)
朱葉 - 私はフレフレ組が大好きなので,フレフレ組に夢主ちゃんを入れて下さい！ (2019年9月1日 23時) (レス) id: 0d06cba3a5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：壮花 | 作成日時：2019年8月13日 1時
