【文スト】猫化した

新しい出会い ページ7

私たちは今、坂道を登っている。

すぐ隣に見える道路には、
たくさんの車が行き交っている。

港に近いのか、ほのかに塩の香りがする。


少し歩くと、一つの赤茶けたビルジングの前まで来た。

太「国木田君。この猫を見たら、みんなどんな顔をすると思うかい？」

国「さぁな……いいから入るぞ。」


そんな会話をしている2人は
一つのドアの前で一度止まり、勢いよくドアを開けた。


私は大人しく太宰とかいう男の手の中で捕まったままだ。



太「たっだいま〜!!!!」




(…………………………)





中に入ると、太宰は元気よく挨拶をした。

それに対しての人の反応は薄い。

《A(誰もこっちみてない…。
ってか、見ないようにしてる！?)》


?「国木田さん。お疲れ様です。」


国木田という男に話しかけていたのは、これまた美形な男子。学生位かな？



国「谷崎……。まぁ、いつもの事だ。……

そういえば………

社の中に、猫がダメなやつはいたか？」


谷「いないと思いますけど……?

…………何故、そんな事聞く………………………








A『ニャー！』

《どうも！》





えっ…………………………?




…………………………猫…………?」

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