【文スト】猫化した (ページ40)

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こわひページ40

ドアを開けて中に入るとそこには応接用の机と椅子、そして、探偵社の社長さんの座る椅子と机がある。

執務用の机に座っているのは……

白い髪に、着流し……とても古風で和服のとても良く似合う……

…………目が怖ひ……

そう。とても眼力の凄い社長さん。

睨まれただけで、私は死んでしまうよ……

怖ス………………⁝(ᵒ̴̶̷᷄൧̑ ᵒ̴̶̷᷅ )⁝

太宰さんは私を抱えたまま、社長さんの前へ歩いていく。

…………怖くないのかな……太宰さんって実はすごい人?

そう思ってしまうほど、探偵社の社長さんは、失礼だが怖いのである……。

太「社長にお話があります。」

福「言ってみよ」

社長さんは私を見た。私は震えが止まらない……

以来のお願いをしに来たのに……これじゃ……
マムシに睨まれたカエルじゃない!!

私は今、カエルじゃなくて猫だけど…。

太「……この猫のことです。」

福「……大方の予想はつくが……」

太「……実は……この猫は、人間なんですよ……」

福「……!?……詳しく話してくれ。」

太「この猫は元々、人間でした……今は何らかのことがあり、猫になってしまってはいますが……」

A『ニャー!!』
(お願いします！私を助けて下さい！)

福「……そんな事が有り得るのか？」

太「……私も初めは有り得ないと思ってはいましたが……異能の線を考えたら、ありえないことは無いだろうと思いまして……」

福「……そうか……して……なぜ太宰にはこの猫が元は人間だと思ったんだ?」

太「……少々いいずらい事なのですが…
私にはなぜだかAちゃんの言っていることが分かるようでしてね！」

福「……A?」

太「彼女の名前ですよ。この猫は元は学生で、今は猫になってしまっているため、世間では行方不明扱いになっています。」

A『((●ﾟｪﾟ))ｺｸｺｸ)』←頷いてる

福「……(太宰の言ったことに頷くということは……)分かった……Aと言ったな。頷くことでの会話は可能か？」

A『(コクっ)』

福「……太宰、1回席を外してくれるか？」

太「分かりました。(がんばってねAちゃん……)」

＿ガチャ＿＿＿＿＿＿

太宰さんは部屋から一時退散。

部屋には、私と社長さんの二人だけとなった。

大丈夫かな…………私……

死んでしまわないだろうか……心が……