【文スト】猫化した

おかしいな…… ページ35

只今の時刻、朝の8:00



少し遅めの朝。



私は彼女よりも早くに目が覚めた。


隣を見ると人間の姿の彼女がい……る…………



って……あれ!?……


おっ……おかしいな……?……


昨日の夜中に彼女を見た時は

人間の姿に戻っていた……なのに……



太「……戻ってる…………」


A『……むにゃむにゃ…………

……………………?……

あっ……おはようございます……太宰さん……』



太「………………」


A『……?どうしたんですか?』



太「……Aちゃん……君は……」


A『……?どうしたんです?変ですよ?』


太「……覚えて……いないのかい？」


A『……だから…何のことですか?』




太「……君は昨日の夜中……人間の姿に戻っていたのだよ…」


A『……嘘……』


太「……嘘じゃないよ…私がこの目で見たのだからね」


A『……本当ですか？』


太「……うん。間違いはないはず……

だけど、何故か今は元に戻ってしまっている……

それが私にはわからない……」


A『……私が寝ている間は元の姿に戻って、起きている時は猫になってしまっているという訳ですか?』


太「……そういう事になるね…

……まぁ…今のところは…ね……」


A『……』


太「……今日、うちの社長も戻ってくるって言ってたから、一緒に言いに行こうか！」


A『はい!!お願いします！』


太「……じゃあまずは朝餉からね！今出すから待っててくれた前!」



そう言って、太宰さんは隣の部屋に行ってしまった。


今日は太宰さんと一緒に昨日話した探偵社にお願いをしに行くんだ……

少し緊張してきたな……


でも、これを乗り越えなきゃ!!




私はいつまで経っても、元の姿に戻れないと思う……




きっと、この推測は当たっていることだろう。







戻るためにはこれしか方法が無いと



人間としての私の頭が自分に訴えているから……









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