【文スト】猫化した

太宰治 ページ31

太「どうぞぉ〜!!入ってくれたまえ！」


A『お……お邪魔します……』


私は、探偵社の社員寮でもある太宰さんのお宅に泊めてもらうこととなった。


太「そんなにかしこまらなくて大丈夫だよ？」


A『いえ……一応でもよそ様のお家なので…』


太「……まぁ、しばらく君はここにいる訳だし……慣れるまでゆっくり待つよ。」


A『しばらくぅ?』


太「うん。君が人間に戻るまで。(ニコッ)」


A『……えっ?今日だけじゃ……ないん……(太 / さて!!夕飯の支度でもしようかな！ねえ、Aちゃん!!)…………』


A『…………うっ……うん……』




こうして私たちはご飯を食べた。

もちろん冷凍食品だったよ？

私は食べてないけど……。

私のご飯は、太宰さんが台所から蟹缶を持ってきてくれた……

大事そうに持ってきたので、いいと言ったら、

気にしなくていいと言われた…。

もちろん、食べている時の隣からの目線は怖かったけどね……









そして今、食後です……。

太宰さんは、日本酒が好きで毎日飲んでいると言っていたが……

……今日は飲まないのかな?


あぁ……私がいるから、気を使っているのかな？


A『……あのぉ……太宰さん?』


太「ん?……何だい?Aちゃん」


A『……私に気なんか使わなくていいですよ？』


太「…………私が、気を使っているように見えるかい？」


A『(コクっ)』





太「………ねえ?Aちゃん……



寝るまで…少し……話でもしないかい？」



A『……えっ?……別にいいですけど……』



太「……じゃあ、私も正直に話すから……

Aちゃんも正直に私に話てくれる?」


A『(コクっ)』




太「…さっき……君は私に〈気を使っているのか〉と聞いたけど……………







…そうかもしれない……。」




A『…………(……やっぱり…私は迷惑……)』



太「……でもね?これは悪い意味じゃなくてね?…






…………正直に言うよ…







私は、人間の姿の〈君〉を


見てみたくなったのだよ………………」

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