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菅原「珍しいね、晴空が三年フロアに来んの」
晴空「潔子さんに呼ばれたら地の果てまで飛んでいきますよ〜!」
菅原「そっか〜、変わったなぁ晴空」
晴空「?」
頭を撫でながら晴空に微笑む。
(撫でるのはOKなんだ…)と二人が思った所で、菅原が口を開いた。
菅原「晴空、合宿前まで清水とあんま喋ってなかったじゃん?必要最低限って言うか、話し方わかんないみたいだったから」
晴空「…話し方……」
菅原「まだちょっと男女で話してる感あるけど…晴空の笑顔見て安心した」
今までいつもの自然な笑顔はどうしたんだと言うくらいぎこちない笑顔で清水と話していた晴空。
転じて今回は驚くほど自然な笑みに、菅原は今までの不安など吹っ飛ぶくらい安堵した。
菅原のその言葉もまた、晴空を安心させ、優しい笑顔を作る。
清水「(この二人なんで付き合ってないんだろう…)」
そう思うのも無理はなかった。
日向「ごちそうさま〜、あぁ美味しかった〜」
お昼。
昼食の時間。
日向は中学時代からの友人と並んで昼食の片付けをしていた。
「日向はホント美味そうに飯食うよなー」
日向「当たり前!うまいもん!」
「何そのコメント…」
素直な感想を述べただけなのに乾いた笑みを返される。何かおかしかっただろうか。
首を傾げていると、廊下の方からざわついた音が聞こえてきた。
椅子から立ち上がり、教室後ろの扉へ駆け寄る。
日向「っ!」
そこには愛しき空色の先輩が歩いていた。
日向「晴空さん!!」
晴空「ん?…翔陽!やっほー!」
嬉しさのあまり周りの視線も気にせず晴空の元へと走り抱き合おうとする。
彼女もいつも通り腕を広げてくれ
日向「……ん?」
た直後、晴空と日向の間に清水がひょっと入った。
日向「ほァっ?!」
突然の出現により体が勝手に後退する。
年上の可憐な先輩に抱き着く可能性があったことに気付き、頬を真っ赤に染めた。
清水「ろ、廊下ではやめよっか。世間体的に危ないし」
そう。
清水は心配で堪らないのだ。
もしこんな大勢の前で彼らが抱き合って、“晴空と日向は付き合っている”なんて噂が流れてしまったら、
それはそれは悲しい思いをするだろう。菅原が。
よく世話を焼いている後輩と、去年から好きだった子が恋人同士だなんて、私じゃ耐えられない。
何としてでも防がねば。
清水「……それより、日向あのね」
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mbftmm(プロフ) - 更新再開待ってますううううう( ; ; )めちゃくちゃ面白いです!!!! (2022年1月18日 1時) (レス) @page24 id: 17c26d4027 (このIDを非表示/違反報告)
fareleven(プロフ) - 星蘭さん» え……え、凄い!気付いてくれた!!そうなんです!美羽姉さんの名前聞いた時に名前思い付いて…!!めちゃくちゃ嬉しいです!(´>∀<`)コメントありがとうございます!頑張ります!! (2021年1月2日 22時) (レス) id: ca53b20a88 (このIDを非表示/違反報告)
星蘭(プロフ) - 少し前から思ってた。影山3兄弟の名前繋げると、「美しい羽で晴れた空を飛ぶ雄」になる!(言いたかっただけです。すみません。)5も楽しみにしてます!頑張ってください! (2021年1月2日 22時) (レス) id: e03eae3599 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:fareleven | 作成日時:2020年12月29日 23時