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『名簿順かぁ…』
いざ教室に入ってみると
やはり私の席は窓際の一番後ろだった。
昔から馴染み深いポジションだ。
-キーンコーンカーンコーン
席についたと同時になったチャイムが
全ての始まりだった。
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『あ、あいつ…』
チャイムに少し遅れて
教室に入ってきたのは
(人1)の彼氏だった。
まさか同じクラスになると
思っていなかった私は
正直驚いた。
でも、これを期に
文句を言えるんじゃないかとも思えた。
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授業が終わると、
私はすぐに1組へ向かった。
2年になってから、
何があったのかはわからないが
特進クラスに入ることになった私は、
水曜日と金曜日の放課後に
特進の授業を受けに
1組へ行くことになった。
「うおーーーっ!!
特進だぜ!騒ぐぜ!!
オラオラオラーーーーー!!」
…なに!?
なんの雄叫び!?笑
声のする方を向くと、
そこにいたのは、
『えっ……』
教室にいた時からは
想像もつかないほど騒いでいた
あいつだった。
正直、地味で大人しいやつかと
思ってたから、理解するのに
少し時間がかかった。
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「問1、誰か、わかる人
「はいはいはーい!
僕わかりまーす!!」
またしても大声をあげる彼。
「じゃあ、菊池くん」
「えーっと、問1は、②だと
思いまーす」
「合ってます。
はい、じゃあ次、問2」
あんなバカヅラして、
意外と頭いいんだ…。
「俺のこと"意外と頭いいんだ"とか
思った諸君!
俺のことバカにしすぎー。
何しろ俺、指定校狙ってる
真面目くんですからぁーー!笑」
自然と起こる笑い声。
「先生、問2は①っしょ!」
「正解」
「いぇーーーい!
やっぱ俺天才ーー!笑」
前言撤回。
やっぱこいつバカだ。
なんて思いながら、
50分という時間はあっという間に経った。
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xLuvx(プロフ) - 続き待ってます!更新頑張ってください!! (2015年6月7日 11時) (レス) id: aebc61ec1f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:紫月華恋 | 作成日時:2014年12月9日 16時