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待ち合わせの場所に行くと、
『…っ//』
近くの椅子に座っている彼が
視界に写った。
なんでだろう。
いつも以上にかっこよく見える…。
すると、私の視線に気づいた彼が
こっちを向いた。
風磨｢来てたんなら言えよ｣
そう言って近づいてくる彼を、
なぜか直視できない。
風磨｢おい、｣
『えっ、ちょ!!』
手首を掴まれて、
力を入れなかったからか、
引っ張られるままに体が動いた。
『…っ!!//』
すると、一気に近くなる 彼との距離。
風磨｢ちゃんと見ろよ｣
『…無理//』
風磨｢……お前だけ
そんな恥ずかしがってたら、
調子狂うじゃん…｣
『え、なに、ど、どういうこと』
風磨｢あー、もう、いちいち言わせんな
ばか！//｣
はぁっ!?
バカとは何よ!!
ただ、私は恥ずかしくて
目線そらしたってだけのことなのに、
なんでそんなにムキになんの。
なんでそんな余裕なの…
風磨｢…ほら、行くぞ｣
そう言われて掴まれたのは、
手首じゃなく、
間違いなく私の手。
さっきと違って
少し優しさを感じる。
風磨｢…っ//｣
嬉しくて、そのまま指を絡めた。
風磨｢……ったく、ずりぃよ。
ちょっとくらい、
俺にかっこつけさせろよ、バカ女…//｣
『別にいいでしょ！
…私がしたくてしてるんだから！//』
どこまでもいじっぱりな私たちは、
ふと目が合った瞬間に
恥ずかしさを吹き飛ばすくらい
素直に笑い合った。
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シートを敷いて荷物を置いてから、
空気をパンパンに入れた
浮き輪を持って
彼はさっさと私を置いて歩いていく。
相当 楽しみにしてたんだろうな。笑
『最初 どこ行く？』
風磨｢最初は流れるプールだろ！｣
謎のポリシーに逆らえるわけもなく、
彼を見失わないように
後ろを必死についていく。
やっぱり、さっきと違って
人が多いからだろうか。
彼は私とあまり近づこうとしない。
『…っ』
寂しい気持ちと、彼に触れたい気持ちが
交ざって 焦れったく思った私は、
彼の腕に自らの腕を絡めた。
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抹茶もち \ ♪♪ /(プロフ) - わぁぁぁぁ、めっちゃいいお話ですね 感動して泣きましたヽ(；▽；)ノ紫月さんのお話大好きです!! (2016年3月22日 13時) (
レス) id: f516db3a4f (このIDを非表示/違反報告)
xLuvx(プロフ) - 移行おめでとうございます！！これからも無理せず更新頑張って下さい！！ (2015年6月14日 23時) (レス) id: aebc61ec1f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紫月華恋 | 作成日時：2015年6月14日 22時
