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『風磨も答えてよ』
風磨「何を?」
とぼけやがって…
『いつから私のことを好きだったのか』
風磨「……いいけど、絶対ぇ笑うなよ?」
『うん』
風磨「お前があんまりにもしつけぇから、
絶対ぇこいつ俺のこと好きだろって
思ってたら、いつの間にか俺も
お前のこと気になり始めてて。
その時は、ただ放っておけないって
気持ちの方が大きかったはずなのに、
次第に、中島としゃべってんの
見るようになってから
すげぇイライラしてさ。
それでも、俺はあんなやつ好きじゃねぇ
って思ってた。
でも、お前が俺のこと好きだって
言ってくれて。
あの時、冷たい態度とったけど、
本当はすげぇ嬉しかった」
その言葉を聞いて、
言ってよかったと初めて思えた。
風磨「たぶん、あの時
お前が倒れてなかったら、
今頃 お前のこと嫌いになろうと
必死に避けてたかもしれない。
…そう思うと、やっぱり
俺 ハメられたんじゃねぇか
って未だに思うんだよね。笑」
『だから、わざとじゃないんだって!笑』
風磨「でも、ほんとバカだよな。笑
俺のこと追いかけてきたくせに
自分が迷子になるし、
振られてすぐ帰るかと思ったら
俺が戻ってくるの待ってるし、
挙句の果てに泣き疲れて倒れるし。笑
マジ ギャグだろ。笑笑」
『もうっ!
その話はいいから!笑』
そう言って笑いあっているうちに、
あっという間に目的地についた。
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風磨「着替え終わったら ここに集合な」
『わかった』
風磨「じゃあ、またあとで」
『うん』
更衣室に入り、ロッカーに荷物を入れて
水着に着替える。
『…』
張り切ってビキニなんか
持ってきてしまったけど、
……私なんかがビキニなんてものを
着ていいのだろうか。
まぁ、ゴーイングマイウェイだ。
あいつが笑っても
気にしない 気にしない 絶対気にしない!
『よし、』
水着を着て白いパーカーを羽織り、
財布などの最低限の荷物を
小さなバッグに入れて
さっきの場所へと向かった。
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抹茶もち \ ♪♪ /(プロフ) - わぁぁぁぁ、めっちゃいいお話ですね 感動して泣きましたヽ(;▽;)ノ紫月さんのお話大好きです!! (2016年3月22日 13時) (レス) id: f516db3a4f (このIDを非表示/違反報告)
xLuvx(プロフ) - 移行おめでとうございます!!これからも無理せず更新頑張って下さい!! (2015年6月14日 23時) (レス) id: aebc61ec1f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:紫月華恋 | 作成日時:2015年6月14日 22時