氷の人魚姫《6》

ep.128 終曲スカラビア！ ページ41

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と、言うことで
私達はジャミル先輩をフルボッコにした。

いやあ、なんか久しぶりだったな

オーバーブロットした人をフルボッコにしたのは
リドル先輩以来だったし。


…一応、危ないから氷は出さずに戦った

また誤作動でブロットを吸われたら
たまったもんじゃない




「うっ……、ここは…」




気絶したジャミル先輩は
数十分後、ようやく目を覚ました




「よかった。なんと正気を取り戻したようですね」


「じゃ、じゃびる……ッ！
うわああぁぁぁああああん！！！」




それからまあ、カリム先輩が泣くこと泣くこと。


戦う前は“裏切り者”だの“一発殴る”だの言ってたのに

いつの間にかそれが
“もう一度友達になろう”に変わっていた


そして対等な関係で差し出された手をジャミル先輩は




「絶っっ対にお断りだ！！！」




予想通り、断固拒否。




「考え無しで大雑把、間抜けで不器用、
超が付くほど能天気で傲慢、
デリカシーゼロのボンボンが！
そんな奴が誰が好き好んで友達になんかなるか！」


「え、えぇぇぇえぇぇ！！」


「なんか吹っ切れちまったのか
ズバズバキツいこと言いまくりなんだゾ！」


「いいじゃありませんか！
僕は今のジャミルさんの方が好感が持てますよ」


「なんだ、ニヤニヤして気持ち悪い」


「それは同感」




聞けばアズールは、
一年の頃からジャミル先輩をマークしていたらしい。

だからユウ達を見て、
ジャミル先輩が関わってると判断したのだとか


……そしてまあ、何やかんやあって




「それじゃあ、象も孔雀もみんな連れて
オアシスまでパレードだ！！」


「…なんでこうなった？」




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