ep.126 思春期ボーイ！ ページ37
．
「だからさ〜、どうやって戻るの？早歩き？」
「無理です。そんな呑気してたら僕凍死します」
「川でもあれば泳いで戻れたのですが、
周辺の川はどこも干上がっているようですね」
「川？水が欲しいのか」
「ええ。フロイドとジェイド、グレースが
本来の姿に戻れば箒以上に速度が出るはずです。
しかし、川を元に戻すなんて僕らには不可能…」
「俺、出来るぞ」
「「えぇっ！？」」
川を満たすほどの水を創り出すなんて、
私でも相当疲れる。
それこそ、川を元に戻したら暫くは戦えないほどに…
それをカリム先輩、貴方そんな簡単に言うんですか？
「俺のユニーク魔法は
少しの魔力でいくらでも水が出せるんだ」
「何ですかそのユニーク魔法！凄すぎませんか！」
あぁ…。めんどい。
アズールが悪徳商人モードに移行した…
「はいはいアズール〜、少し落ち着こうね〜」
「ゴホンっ！！下世話なアズールことは置いておいて
……カリムさん、ではお願いできますか」
「川を創ればいいんだな！わかった。任せておけ」
そう言ってカリム先輩は呪文を唱えた。
すると、みるみる内に大量の水が生成されて
干上がっていた川は在りし日の姿を取り戻していく
「おぉ…、カリム先輩すごいですね」
「そうか？ありがとな！」
この人の屈託のない笑顔…。
彼がこれから、アズールの金欲に塗れた商売に
利用されると思うと…、思うと……
「……部活の先輩のよしみで忠告します。
どんな話であってもアズールから
商売を持ちかけられたら断ることをお勧めしますよ」
「ん、なんでだ？」
「…仲直りしてからジャミル先輩に聞いてください」
「わかった！」
別にこの忠告が
アズールに不利益をもたらすとは思っていない。
……だって川を満たす水くらい、私が出すし
「グレース、貴方も早く元の姿に戻ってください」
「オーケー」
ジェイドの要請に応えて、
私は携帯している解毒薬を飲む。
「……元に戻るの、久しぶりね」
「懐かしいぃ〜！」
「前元に戻った時は、雄の姿でしたもんね」
「うん、やっぱりこの姿がしっくり来る！」
「ではアズール、グリムくん、僕の背中に捕まって」
「ラッコちゃんは俺の背中ね〜」
「ユウは私」
「わかった＿＿＿＿＿＿＿＿って、はぁ！？」
そう、このままスムーズに行くはずだった。
…このユウのノリツッコミを聞くまでは
．
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 233人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ツイステ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
神崎(プロフ) - 雪華さん» 好きなポケモンは一択でジラーチですね！あの可愛いフォルムと真実の目とのギャップが素晴らしいです！あと、トランスフォーマープライムは知りません…。調べたらモビルスーツもののアニメなんですね！今度見てみたいと思います！ (2021年3月5日 23時) (
レス) id: 57b89da2fa (このIDを非表示/違反報告)
神崎(プロフ) - 星猫さん» 沢山のコメントありがとうございます！でもごめんなさい！今はこの作品に専念したいというのと、トラブル回避の理由から、申し訳ありませんがお断りさせていただきます。本当にごめんなさい！ (2021年3月5日 23時) (レス) id: 57b89da2fa (このIDを非表示/違反報告)
雪華 - それと、トランスフォーマープライムは知ってます？ (2021年3月5日 22時) (レス) id: 1286db9797 (このIDを非表示/違反報告)
雪華 - 好きなポケモンは何ですか?私はイーブイとワンパチとユキメノコとヒトモシとピカチュウです。 (2021年3月5日 22時) (レス) id: 1286db9797 (このIDを非表示/違反報告)
星猫 - 一緒に合作しませんか？ドラゴンボールは知ってます？ (2021年3月5日 22時) (レス) id: e8084d140d (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：神崎 | 作成日時：2021年3月5日 21時
